クサイチゴはバラ科、キイチゴ属の落葉小低木。
背丈の平均40cm前後で草のように見えるところからクサイチゴの名が付いた。
ノイバラに似たバラのような白い花を咲かせ、5月には赤い大きな実を付ける。
酸味のない甘さは子供に好まれ、野人も小学生の頃は好んで食べていた。
当時の市販イチゴは大きさの割に甘くなく、イチゴと言えばこのクサイチゴが中心だった。
市販イチゴは草に分類され、小さくとも樹木に分類されるクサイチゴの甘さに適わなかった。
食品店に並ぶリンゴやミカンやブドウなどの果物を好まず、このクサイチゴや山のアケビを好んだのは本能からだろう。
子供の野人にとっては比較にならない金塊並みの御馳走だった。
友人達は社会に馴染んで採取の遊びから遠ざかったが、野人は中学、高校、大学、社会人になっても今日まで毎年のように野山の動物性蛋白質と木の実を食べ続けた。
果物同様野菜も食べず、狩りをして木の実や山菜を食べ続けたのは本能に忠実だったからであり、それだけ多くの自然からの情報も受け取った。
今にして思えば野人理論そのもの。
本能もまた自然界の理に適っているということだな。
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