はか・・・ない
墓・・・・ ある
はかない記憶・・・
正確には・・墓にない記憶 だな
久しぶりに野人一族の墓参りをした。
むー母の他に父、姉、兄、祖父、祖母など、お野人以外の6人が眠っている。
むー母健在の7年前に原人と墓参りした時は、毒の水が入ったビールジョッキを原人が発見。
不要なビールジョッキをコップ代わりに使うのはむー母しかいない。
その水に毒草のシキミが沈み毒の水、これを飲んだご先祖様達が死んじゃうので原人が水を替えていた。
むー母が逝き、数年前に墓参りした時、たまには綺麗にしてあげようと草むしりなど綺麗にして、あらためて正面から見ると・・名前が違っていた。
「太田家の墓」と書いてあり、大塚家は隣の隣だった。
空の上から・・むー母が言った。
「やはり・・ バカねえ・・」
今回は、墓石の横に書いてある何やらぐじゃぐじゃした文字を見た。
3歳で逝った姉の名は「美智枝」・・
記憶では美智子だったが・・
兄の名は「伸治」・・・
記憶では真二だったが・・
行年3歳・・ 1歳と聞いていたのだが・・
父の名は「毅」・・
記憶では剛のはずだが・・
行年30歳と思っていたのに墓石には37歳と書いてある。
祖父の名は「銀治」・・
行年81歳だが、記憶と1歳違うだけだな。
祖母の名は「やな」・・
行年86歳?? 76歳のはずだが・・
しかし、祖母と同年代で祖父より長生きしたのだから70代のはずないな。
5人の記憶、全部間違っている ではないか。
まあ・・過ぎたことを悔やんでも仕方ない。
大事なことはこれからのこと。
同じ間違いを繰り返さない為、お野人はむー母のデータを念入りにチェックした。
「名前の文字 間違いなし」
「行年 間違いなし」
むー母は、 年齢を一つ間違えると非常にうるさい。
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