左右の木と 葉の密度を比べると・・
ヨシズみたいな木だな・・ 人工でこの構造は困難
合歓の木の下 快適 草の生育の邪魔をしない
寒冷紗とは荒く織り込んだ糸や綿や布やポリエステルのことで、多分野で使用されている。
農業分野では強い陽射しや霜や寒さ避けに使われる。
畑や茶畑など、少し間を開けて目の粗い黒いシートのようなもので覆われているのが寒冷紗だ。
特に夏の強烈な陽射しは寒冷紗がないと水分の蒸発も多く農産物は耐えられない場所もある。
協生農法は生物多様性が基本、果樹など有用樹木の森で野菜が勝手に育つ農法。 肥料ではなく周囲の多くの生命のエネルギーによって植物は生育する。
一見、畑にしやすい草原のような場所では野菜は生育が極端に落ちる。 日陰がない表土にはイネ科の植物が密生、生物多様性は保てないからだ。
イネ科の草は茎と葉が兼用、他の野菜類と異なり発芽と同時に光合成をして生長が早く、大半が多年草で表土に根を張り一年草野菜に必要な表土構造も築けない。
樹木の下で野菜の生育が良くなるのは、木のエネルギーの影響。
特に、枝葉から滴る樹木のエネルギーを帯びた雨水のおかげだ。
樹木は密生しない限り寒冷紗のように適度な木陰を作り、イネ科の生育を抑え、表土に生物多様性をもたらすが、密生、あるいは大木に成長するほど葉の密度が増して陽光を遮るようになる。
その樹木の中に、大木に育っても陽光を遮らず横に広がり、軒下の多くの植物に恩恵をもたらす神様のような樹木がある。
それが合歓の木であり、画像を見てわかるように寒冷紗の役割を果たしている。
雨が降れば広範囲にわたって樹木エネルギーの水滴を落とす。
野人の元の職場はヤマハリゾート「合歓の郷」
合歓の木が多く、この木との付き合いは長い。
茅原実験農園にも合歓の大木が数本あり、開墾時には切らなかった。
理由は特に邪魔にはならず、ある程度の樹木は最初に必要だったからだ。 しかし神様のような寒冷紗とは結び付かなかった。
初夏、日当たりが悪く邪魔になったので一本切ることにしたのだが、下から上を見上げれば、陽光を遮っていたのは隣の木で、合歓の木はほとんど陽光を遮っていなかった。
むしろ適度な木陰で横に広がり寒冷紗そのもの。
こうしてエネルギー寒冷紗「合歓の木」は大出世した。
いつも見ていたのに何で気付かなかったのかな。
この木は場所をとって農産物生育の邪魔をすることもない。
茅原農園だけでなく、他の開墾農園にも合歓の木を増やす予定だ。
草の中に発芽した合歓の幼木もたくさんあり、梅母子が目印を立てて保護している。
合歓の木はマメ科故に荒れ地に最初に侵入してマメに繁殖、成長も早い。 花の香りは桃のように甘く、花や葉や樹皮は薬用としての使い道も多い。
夏の季語であり、万葉集や芭蕉の句にも登場、花言葉は「歓喜」
夜になると葉が合わさって閉じて眠るように見えることからネムノキと呼ばれるが中国では合歓木は合わさって歓ぶ夫婦円満の象徴
協生農法においても協生関係円満の象徴になるかもな。
寒冷紗施設としての耐用年数 ほぼ永久・・
6月のワラビと合歓の花
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オネむ~の花
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合歓の郷マリーナ
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カジキトーナメントを運営 野人
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