アンカー投入 マリンビレッジレストガーデンに船首着け
デッキのこの高さから 沖で汲んで来た海水を・・
陸のこの高さのタンクまで汲み上げる
塩ビ管を通って 落差で
バルブで塩釜に給水出来る
海水補充 完了
上陸用舟艇「むータニックⅡ」は多目的機動船。
野人が船首と船首底を改造して砂浜への上陸、磯渡し、釣りなどの遊漁船、運搬船交通船として使っている。
またロープやアンカーなどを積み込んで台風対策などの作業船にもなる。 全長9m、定員13名。
潮汲み運搬船としても300リットルの水タンク2個、最大600リットルまで運べる。
軽トラック2台分だな。
伊勢湾口鳥羽近くの潮を汲む海域も時間帯も決まっており、汲んで来た海水を満潮時にポンプで陸揚げする。
干潮時にはビレッジ周辺は干上がり、船は入れない。
汲み上げ給水装置はまむし頭と翼の手作りで、船から高位置にある1トンタンクに注水、それから必要なだけ塩釜にバルブで給水出来るようになっている。
塩工房制作時に作ったが、これで面倒で大変な海水運び作業が随分短縮された。
海水濃縮釜も2基に増えたが、これでフル製造してもむー塩不足に悩まされるのだから、むー塩の人気と需要は凄まじい。
海遊びのシーズン真っ盛りにスズキやスッポンや猪や鹿などが入荷、時を選べない生もの最優先、サウナのような調理場で解体調理に追われ、これに連日の塩作りが重なればたまったものではない。
今年の夏は猛暑の重労働で大変な目に遭ったが、来年は大丈夫だろう。
冬から春にかけて夏前の涼しい季節に連日フル稼働して夏の分まで十分ストックする計画だ。
にがり成分を一切抜かず、空焚き高熱の中、数時間の重労働で一気に仕上げるこのむー塩・・
水分が抜けると一気に岩塩になろうとするが、固まらないよう焦げないようかき混ぜ続ける。
釜も釜戸も変形する熱さで、生産効率は市販の粗塩よりはるかに悪く、誰もこんなリスクの高い作業は仕事にしたくないだろう。 会社でやることではないな。
にがりを抜く日本古来の塩の数倍の労力を要する。
豊富なミネラル?などは関係がなく、生命の黄金比とも言える完全な海水本来のバランスが重要なのだ。
美味しいだけでなく、天ぷらや肉など大量の油ものを食べても胃もたれせず、二日酔いせず、過多な食欲をも抑えて代謝を整える優れもの。
適当に手抜きしながら作っていたお野人の茶色っぽい焼きむー塩と違って、まむし頭の真っ白い「まむ~塩」は職人技。
海水の状況で味は微妙に異なり、毎回仕上がる度に嬉しそうな顔して人に舐めさせている。
酒飲みゆえに塩が大好き、塩作りの為に生まれて来たようなものだな
湿気を吸って常に海に戻ろうとするこの塩は潮であり海そのもの。 生きている。
潮は生命の起源でありこれ以上の塩はないだろう。
海水を汲む伊勢湾口の一角。
生命が豊富で甘味旨味のバランスが最高の海域。
地形から見てもこれ以上の潮汲み場は国内にはない。
潮汲み タネタネ兄弟
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二見沖合のこの場所が最高の潮
塩の道 間違い続けた塩の歴史
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塩の道 むー塩物語4
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