むこうから里帰りした情けないニャンゴ 堂々としたニャン太郎
ビレッジの居候だった黒猫のニャンゴ。
春にむこ養子に行ったまま数か月帰って来なかった。
養子と言えば聞こえがよいが、ヒモのようなもので、橋を渡った海向こうの津田屋旅館の隣のメス猫の元に転がり込んだ。 向こうだから・・むこう養子だな。
ビレッジに帰りたくても帰れないのは、天敵のオスの野良猫「タマ」が頻繁にやって来るからだ。
あれだけ連戦連敗すれば、いくらアホでも弱いのがわかる。
そしてニャンゴはビレッジから逃げ出したが、猫の紛争に介入するわけにも行かない。
コンテナの床下に居座っちゃったから仕方なくエサを与えた野良のニャンゴ、猫には猫の世界がある。
手懐けて可愛い鳴き方、お返事など礼儀作法を教えたのはお野人だが、毎日エサをやり、遅くまで仕事しているいくに最も懐いていた。
長期間帰って来なかったのはそれなりにエサにありつけたからだろう。
家出してヒモ生活など何とも不甲斐なく情けない話だが、ニャンゴは滅法弱い。
野良のタマも、既に亡くなってビレッジ敷地に眠っている野良のトラも、ニャンゴに仕掛けることはなかったが、ニャンゴが向かって来れば一撃で抑え込んで知らん顔していた。
タマはニャンゴなど屁とも思っていなかった。
負けるのがわかっているのだからそれなりに上手くやればよいのだ。
傷だらけでいつもピョコタンピョコタンとびっこ引いていた。
ニャンゴがいなくなって、いくはとても落胆していた。
ニャンゴの居所を教えてくれたのは海に面した目の前の旅館津田屋のたえちゃんで・・
「また あんたんとこの猫が隣に居座って メスに乗っかっとったよ」
以前も・・・
「あんたんとこの猫がうちの猫に乗っかるんよ~」と・・ 苦情を言っていた。
とにかく、3カ月行方不明だったニャンゴが生きていることがわかりいくは大喜び。
代わりに餌をもらっていたのはニャンゴの息子で「ニャン太郎」、それまでは完全なチビ野良。
1匹分しかエサやらないから、ニャンゴがいつも自分のエサを分け与えていた。
飢えている時はニャンゴがくわえたエサを横から分捕って一目散に逃げるがニャンゴは黙って見守るだけ。
いくはブツブツ言いながら再びニャンゴにエサをやる。
何故息子とわかるのか・・
ニャンゴは滅法弱っちいが、メスに・・
乗っかるのだけは早い
それに色も顔も模様もニャンゴに瓜二つ。
わからんはずがない。
母親の小柄な黒猫も以前ビレッジに居ついていた。
ニャンゴはフラれっ放しだったが、乗っかったようだ。
ニャンゴの息子らしきものはもう一匹いてパパとして2匹の面倒を見ていたが途中でいなくなった。
そのニャンゴが数カ月ぶりにビレッジに帰って来た。
痩せてガリガリになってくたびれた顔で・・
たぶん・・彼女にフラれてエサにもありつけなくなったのだろう。
いくは大喜びだったが、オスの黒猫2匹が居座り、今さら一匹しかエサをやらないわけには行かなくなった。
見方によっては、後釜になった息子がメスにフラれた出戻りの父親を養っているようにも見える。
体格も父親そっくりになり見分けが付かない時もある。
ニャンゴは頭撫でられてもじっとしているが、ニャン太郎は野良の習性が抜けず逃げ続けた歴史も長く、そこまでは馴れていなくて人との距離を保っている。
短期間だが時々姿を消すニャンゴ、何とかヨリを戻してまた橋向こうの家の
ムコ養子に納まろうと頑張っているのかもしれんな。
いつまでも息子の世話になるわけにもいかんだろう。
まあ、いくら努力しても体が小柄で弱っちいのだから仕方ない。
プ~太郎2匹、何か仕事を与えてやるか・・
ニャン太郎は、母親とニャン太郎を見捨てて他のメスによろめいたニャンゴの面倒をよくみている。
お前・・・ エラいな ニャン太郎
81歳になった津田屋旅館のたえちゃんは今日もやって来て桶一杯の寿司を差し入れ、ミーティング中だったがいつものワンマンショー 延々と喋り続けた。
旅館よりビレッジのほうが居心地がいいらしい。
途中・・スカートめくって
「あ~~ 裏返し」と言って服を脱ぎ始めた
皆の前でパンツ脱いで表に穿き替えるのかと思ったら・・
ワンピース脱いで表に着直して帰って行った。
すぐ前なんだから帰って着替えりゃいいのに
笑えるな・・・ 長生きするんだよ
津田屋のたえちゃん・・
https://ameblo.jp/muu8/entry-12354218016.html
花粉症から脱却したニャンゴ
https://ameblo.jp/muu8/entry-12444177819.html
ハナ垂れた跡 まだ残っている・・ ぶさいくだな
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