竹藪に密生する野菜達 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

笹竹と混浴ラブラブ

レタス 人参・・

サニーレタス・・

珍ゲンサイ 汗

 

 

高さ4mの密生した細い矢竹を刈り取った跡の開墾農園に、無数に芽吹いていた野菜が密生し始めた。

 

数十年間、人もタヌキも入れる隙間もなく暗闇だった表土。 竹の根に覆い尽くされ、スコップも入らず苗も植えられないが種は蒔ける。

 

常識では畑にもならないような場所に野菜が密生、人参、レタス、小松菜、二十日大根、壬生菜などうじゃうじゃいらっしゃる。

今年の春も、見事な焼肉サンチュや小松菜がどっさり生えたが、秋もまた生えた。

小さいながらも春まで緑の野菜に覆われるだろう。

 

野菜作りは土作りからと言われるが、この竹だらけの表土じゃ土など作りようがない。

竹の根を起こして畑になるまで3年かかるそうだが、刈るだけでそのまますぐに使える。

 

そもそも草類である野菜にうねなど必要なく、柔らかい土も超えた土もいらない。 竹の根があろうが小石があろうが硬かろうが適当に種を蒔けばよい。

今回種を蒔いたのは協生果樹園の中の「通路」や「周囲」に当たる場所で、人に踏まれ続けている「麦」や草のようなもので、踏まれても逞しく起きて来る。

 

下草代わりのそれらの場所にもこれから冬にかけて果樹を植える。

作業の都合で順番が逆になってしまったが仕方ない。

ただ、踏まれたり掘られたりして少し可哀そうだな。

 

どのような表土であろうが草木が繁栄していれば植物の生長には問題ない。

この竹だらけの表土は数十年の歴史がある。

ここは草木ではなく密生する竹だけで表土の仕組みを保っていた。

 

つまり、人間の力ではなく生態系の生命エネルギーで勝手に竹は育っている。

同一群生するのが竹であり、混成密生するのが草木、表土構築の仕組みはやや異なる。

 

協生農法とは最初に生態系を築くことが大切であり、農産物を作ることではない。

人間は数年どころか1年も待てず、早く大きく自ら育てようとする。 それが今の農業の常識であり、生態系の破壊を招いている。

 

目的を遂げるのにもこれほど遠回りなことはなく、自然界の循環の仕組みが理解出来れば、余計な事ばかりして自らの首を絞めていることに気付く。

一度破壊した表土は何年間も元の環境には戻らず、雨に恵まれない乾燥地域では永久に戻れない。

 

10月半ばに蒔いたこの上の段の壬生菜の成長は凄まじい。10月末に造成した水路に蒔いたのが最も遅く11月初旬。 大根はじめ全面発芽、竹と山水のエネルギーで育っている。 通常の蒔き時からすれば相当遅いが、この地は何とかなりそうだな。

 

流通する野菜の規格は人が決めたもので、肥料で肥大したものが標準になっているが野菜が自ら決めたものではない。 地域、天候、土壌環境などで毎年異なるのが当たり前、それが植物だ。

 

耕したばかりの畑や砂利の庭に種を蒔けばわかるが、植物は環境が不十分でも発芽して生長、小さいながらも花を咲かせ実を付けようとする。

人はそれをちっこい貧相な野菜と見下すが、自ら判断して懸命に子孫を残そうとしている。

 

土壌環境だけでなく、大気の情報も感じ取り、それに合わせて計画を変更している。

小さくとも意識を持っているからそれが出来るのであり、偶然でも神様の手助けでもない。

 

種蒔きが遅れ、発芽時期が遅くとも、数センチのまま冬を越し、春には小さな花を咲かせるアブラナ科の野菜達をじっくり観察するとよい。

 

それを見る度に「もっと早く蒔いてあげればよかったな」と思うが、嘆くことなく懸命に使命を果たそうとしている。 植物もまた人間同様に生きているのだ。

 

人間に必要な食料としての野菜ではなく、同じ生き物として受け入れれば植物の見方も少しは変わるだろう。

 

植物達が自力で育てる環境、それを築いてあげて見守るのは・・楽しいぞ音譜

人間はそのおこぼれをいただけばよい。

それでも十分生計は成り立つはず、経費もかからず労力もたいしたことはないのだから片手間でよい。

 

破壊に費やしてきた人知はてなマーク・・これからは再生に使うべきだろう。 そうすれば荒廃した表土は蘇る。

 

今月末に隣の谷の植樹作業をやるが、この状況では何とか食べられるサイズにまで育ちそうだ。お土産に持たせるかな・・雑味もなく小さくとも美味しいはずだ。

 

 

 

昨年11月

 

笹竹農園の変貌2 エイリアン竹子

https://ameblo.jp/muu8/entry-12382407954.html

荒廃農地 開墾作業初日

https://ameblo.jp/muu8/entry-12327560066.html

 

 

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