表土の嵐 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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世界中で表土の嵐が吹き荒れている。

アフリカ、インド、中国だけでなくヨーロッパ、アメリカ、日本も吹き荒れているのだがそれに気づかないだけだ。


表土が表土として機能しなくなれば、乾燥地帯では砂嵐や黄砂が発生する。

日本でも舗装道路が完備される前は、土埃を防ぐ為に家の前の道に水をまいていた。

草がなければそうなるのは当然だが、雨の多い国は草は必ず生える。

生え続けるからその重要性に気づかず、見苦しいものとしてむしろ排除に走る。


乾燥地域は一度表土が破壊されると自然再生は難しい。

水の乏しい過酷な環境の中で、長い時をかけて生き物達が築き上げたものだからだ。

現農業は表土の破壊が前提の農業だが、乾燥地域では人知による農地の維持も限界に達し、そうなれば表土の嵐が待っている。

それは生命誕生も消滅も出来ない墓場のようなもの・・


放置すれば再生には数千年、数万年を要するかもしれない。

しかし、生き物達がその環境で築き上げた物理的な仕組みを知れば短縮は可能。

人が破壊したものなら人の力で復元出来るのだ。


草は表土を覆い木の根の乾燥を防ぎ成長を助ける。

育った木はやがて適度な木陰で乾燥を防ぎ草を助ける。

動物昆虫微生物は住処と糧を求めて集まり、自ら生きることで草や木を助ける。


この循環の仕組みは極限の地ほど結びつきが強い。

厳しいほど助け合って生きなければならないからだ。

それは人も動物も同じだろう。

共生ではなく協生なくして地上の生き物は生きられない。





農業は人類最大の発明3 崩壊と再生への道

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協生理論の誕生

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生命の海3

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