むー母の昼夜ごはんにトビウオの刺身と、猪と大根とナスと椎茸のスープを届けた。
アジが好物だが、見当たらないのでトビウオにしたが、鮮度が良過ぎてゴリゴリ・・噛み切れないのでさらに3つに切り分けた。
美味しいわ~と言いながら食べたが、薬膳パワースープは味が薄かったようだ。
以前と同じようにこってりとお説教されてしまった。
解説に体積やら比率やら出て来るのだからボケているようには思えない。
うんこ・・したいと言うので手を引いてトイレまで連れて行くと風呂場の方へ曲がる。
すっかり場所を忘れている・・
中は1人で大丈夫と言うのだが心配になる。
「母ちゃん ちゃんと紙で拭いて水流すんだぞ」
「わかっているわよ 水流して紙で拭くのね」
「違うわい 反対じゃ・・」
今のむー母の楽しみはお相撲中継・・
「母ちゃん そんなに面白いのかい」
「面白いわよ 応援した方が必ず勝つから」
「勝敗が・・読めるのか すげ~な」
「勝った方を応援するんだから簡単よ 気分いいわ」
「・・・ そりゃ 面白いわ」
やはり似た者親子だな、物理的思考は錆ついていない。
お野人も昔そうやって野球中継を見ていた。
好きな球団もなく、必ず勝つのだから気分はよい。
「ベッドで本をたくさん読めるのは嬉しいんだけど」
「何か 困ったことあるのか・・」
「途中でね・・何の本か忘れちゃうのよ~」
「・・・ ・・」
また最初から読み直せば本が何度も楽しめるわい。
今のところ・・ボケと鋭さが協生しているが、お野人にお説教する時は正気に戻る。
マメにご飯作ってやるかな・・やや手を抜いて
「母ちゃん イチゴ食うか」
「酸っぱいの 嫌いよ」
「こりゃあ甘い ちっこいの一個食ってみろ」
「甘くて美味しいね これ・・」
「母ちゃん もう一個 ちっこいの食うか」
「一番 大きいの 頂戴」
むー母は笑顔が一番似合う。
野人に食の物理を説く92歳のむー母
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