脱洗剤で、石鹸、歯磨き粉は苦もなく止められるが最も苦戦するのがシャンプーだ。
歯磨き粉などは気分的な抵抗感だけだが、シャンプーは髪のベト付きやフケの猛攻で数日で挫折する人が多い。
頭皮は他の皮膚と違い髪の分まで大量に脂質を分泌する必要がある。
毛先まで行き渡り落ちつけば微量で済むのだが、何しろ幼少から毎日のように洗い流して来たのだから、頭皮としても大量分泌が日課になっている。
何故それほど必死で皮脂を出すのか・・
体温上昇による脳の温度上昇は生命最大の危機、髪は空気の隙間を作ることで風や自走風により「空冷」の役割を果たしている。
それでも足りなければ気化熱を利用して「汗」という「水冷」に切り替わる。
水冷に切り替わっても防水の髪は濡れて水分を含むことはなく、付着した汗の中の有機物も腐敗して臭くなることはない。
汗の役割は脳を中心とした体の水冷以外何もない。
老廃物の排出など腎臓が正常なら事は足りるし皮膚から出すものでもない。
腎臓が異常になった原因の解明と復元が最優先だ。
動植物の表皮はいかなる物質の侵入も漏れも拒否、そのような構造になっている。
汗をかけない動物はあらゆる方法で体温を下げようと工夫する。
優れた発汗機能は最も脳が進化した人類の特技のようなもの、さらに知恵を使って熱帯から寒帯まで生存出来たが、汗をかくほど、生命の危機が続くほど、体力は消耗、老化も進む。非常事態に変わりはないのだ。
生きる為には仕方ないが、余計な汗はかかないほうが良いだろう。健康や減量目的の運動や汗は逆効果だ。
汗の量が最も多いのが頭皮であり、汗の水分は血液から塩分や有機物と共に供給される。
血液も濃度を一定に保つ必要があるからだ。
つまり頭は最も有機物が腐敗しやすく、皮膚の数倍の微生物が必要だ。
頭髪はその微生物も養っており、微生物が脂質の量の安定を保っている。
皮膚の脂質の量も皮膚の掃除も賄い、常に一定に保っているのだからわざわざ垢を落とす必要がない。
30年以上一度も皮膚の垢をこすり落としたことなどないが溜まり続けて厚みを増すこともなく、困ることなくむしろ快適で風邪もひかない。
傷の治りも早く痕も残らず皮膚の老化も進まない。
自らの体で既に実験済み、試した他の読者も同じ結果だ。
動物だけでなく、樹木の樹皮の仕組みも同じようになっている。 植物のバリヤー機能は完全で無駄がない。
洗剤とたわしで役目を終えた表皮を擦って洗い落とせば、大半は耐えられずに枯れてしまう。
地球上の生き物で、最も皮膚のトラブルが多いのが人間と、人間が関わったペット。
人間だけ何故毎日、洗剤とスポンジたわしなどで垢を落とす必要があるのか、半世紀前は少なかった皮膚の異常が激増したのか、その物理的理由を自然界と比較して、あらためて考えてみるとよい。
自ら判断して始めた人など1人もいないのだから。
続く・・
動植物の毛と表皮は全て防水仕様
http://ameblo.jp/muu8/entry-10204755440.html
けなげな毛の使命
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汗臭さの原因 科学の間違い
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