黒猫物語2 対話 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは



マリンビレッジに行くと待っていたようにニャンゴは寄って来るが、警戒して常に一定の距離を保っていた。

大きな音を立てようものなら一目散に逃げて行く。

小さな音でも常に耳を立てて警戒しているのだが、これでは神経がすり減るだろう。


野良猫は私設の橋を渡ってよくやって来るが、これほど過剰に反応する猫は見た事がない。

ニャンゴはまだ遊び盛りの子供・・

親と兄弟と別れ、外敵から逃げ回りながら必死でこれまで生きて来たのだろう。

遊び相手もなく、まともなエサもなく、どんなものでも食べて生き抜いた。

ニャンゴにとって1日1回エサをくれる相手でも

「外敵」の域を出てはいないのだ。


最初はさっさとエサを置いて帰っていたが、ニャンゴはいつまでも車を見送っていた。

多くの野良猫はエサを食べるとすぐに退散する。

調理場で仕事をしていると、食後お腹一杯でも入り口で様子をうかがっていた。


ニャンゴは可愛くはないが、内心は淋しいのだ。

甘えたことも遊んだこともなく、どう表現していいのかもわからず戸惑っているように見えた。


それ以来毎日のように食後はニャンゴに話しかけた。

言葉はわからないが気持ちは伝わる、ニャンゴは素直に耳を傾けるようになった。

無愛想な表情も声も、何とかしようとお特訓。


「そんな調子だと人間からも将来の彼女からも嫌われるぞ・・汗 村八分 猫八分 腹八分音譜 じゃ


人間に媚を売る必要はないが、最低限の社交マナーくらいは身につけんとな。ここにはタヌキの一家もイタチの一家も住み着いている。

わかったかわからんのかはわからんが、途中で投げ出し逃げ出すこともなくニャンゴは神妙に聞いていた。


ニャンゴにとって野人は生まれて初めて対話した家族以外の生き物なのだろう。

距離を置いた野良猫にひたすら話しかける人間もいないだろうが、それを黙って聞いている野良猫もいない。


やがてニャンゴは調理場の中へ入り、イスに座った野人の近くでお座りしてお説法を聞くようになり、長い時は30分を越えた。ヒマではないが講習生と思えばよい。


やがて・・


「わかったかい?」と言うと・・必ず


「にゃあ~~ん」とお返事するようになった。


「わかってねえだろうが バカタレ」と言っても


「にゃあ~~ん」とお返事・・汗


表情がちっとも可愛くないのは相変わらず・・

まあよい とにかくお返事だけは素晴らしく進歩した音譜

無愛想な野良猫がここまで来れば上出来ではないか。


   またいつかに 続く・・


ブスっとした顔がイカン ご挨拶のお特訓だな

可愛く ニャア~~ンドキドキ と ないてみな

ニャ・・・

ま~ったく 心がこもっとらんビックリマーク バカタレ・・

もっと口を開けて 正しく発音クラッカーせんか


ニャ~~~汗

横向いて投げやりだな  誠意がないパンチ!


にゃああ~んドクロ

まあ・・ いいだろう 明日もある


黒猫のダンゴ そこに爪立てるんじゃねえビックリマーク

http://ameblo.jp/muu8/entry-11424015466.html

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わかったか・・・ 聞いとるのかはてなマーク

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