「不思議」という言葉を野人は滅多に使わない。
この言葉は子供の頃から日常に溢れていたが、不思議と感じた事がほとんどないのだ。
幽霊が出ると聞くと我慢出来ないのが小学生の野人、木刀手裏剣で完全武装して深夜の墓などで待ち伏せた。 木刀で払って「足」
を確かめる為で、足がなければ立てるはずがないからだ。
幽霊が痛がって怒れば・・「ごめん
」と
素直に謝ればよいのだ。手裏剣は万が一の時の保険・・
大人になってからも、何が何でも確かめようとする性分は変わらず、周囲は相変わらず不思議談議に興味深々だがさほど関心もなかった。
「驚き 恐怖」を飛び越えて「何故?」から即、道理の「探究」に向かう単純思考だ。
不思議の意味は・・
1 どうしてなのか、普通では考えも想像もできないこと。説明のつかないこと。また、そのさま。
2 仏語。人間の認識・理解を越えていること。人知の遠く及ばないこと。
3 非常識なこと。とっぴなこと。また、そのさま。
4 怪しいこと。不審に思うこと。また、そのさま。
「不思議」を直訳すれば・・
「思議すべからず」つまり・・
「通念では理解出来ない」の意
思議すべからず・・ 何とも情けない言葉だな
「崩れ行くガラスの常識」にも書いたが、中学卒業時点で友人達との思考回路順路の違いは大きかった。
「森羅万象、自然界で起こることはすべて道理があり、人間界であっても例外などない、人間が自然界の一部である以上」
この思考が野人にとっては当たり前であり、それを基点に考えれば不思議なことなどあるはずもない。
「なんだこりゃ? 何故だ」と必ず解明に向かう。
現実の物理は必ず答えを出し、後日誤りに気づけば修正、その積み重ねでこれまで生きて来た。
わかるかわからんか、人に理解出来るか出来んかなどどちらでも良いことであり、道理が消えるはずもない。
目に見えようが見えまいが、3次元だろうが4次元だろうが大差ない。
教えてくれる人も文献もなければ自ら考え答を出せばよいのだ。それらを放置することなどなかった。
不思議という言葉は便利な言葉だが、使い方によっては思考の退化を招く。
全般的にそのような言葉が多く、自然、健康、野菜、治癒力など、物理的仕組みを解明せず、知らずとも一言で片づけられる。
はるかに楽なことには違いないが、言葉でしかわかっていないことにも違いない。
にもかかわらずそれらは最も重要な関心事で、頭もお金も労力も費やし一喜一憂している。
まず試して体感と結果に頼り、情報を鵜呑みにしあれがいいこれが悪いと限りない前向き思考で試し続ける。
現実の出来事の一つ一つを自らの頭で「道理」を追って考える習慣がなく、常識や専門家に判断と自らの運命を託す・・
それが野人にとっては「不思議」でたまらないのだ。
深い仕組みも、結論を手っ取り早い言葉や感性で済ませ納得する。その思考が迷走する悲惨な現状を招いたと説き続けている。
不思議という言葉は、使い方によっては自らの思考をそこで止める言葉であり先へ進むことなどない。
「不思議」は完結した言葉であり、「何故」は始まりの言葉であり意志
常に「何故」と言う道理を追う意志を持ち続ければ思考は進む、わからず進まずとも何年か後には答を出せる可能性を有している。
「世界の七不思議」は今も健在で探究が進められているが、これだけ科学が進んでもいまだわからないのは常識に合わせた「人間の道理」で考えようとするからだ。
そもそも人間の頭で考えてわからないから「七不思議」になったのだから、人知を超えて?考えれば良い。
実際にそこに「ある」のであり、答えは出ているのだから。今の科学で可能かどうかの証明などはどうでもよく、可能性としては何でもありではないか。
生命への好奇心は人一倍だが七不思議にも過去の史跡にも、やがて遺物となる先端技術にもさほど関心がない。
徹底探究し続けるのは、「好きでやる学問の為の学問」でもなく、知的好奇心を満たす為でもない。仕事でもなく自分の為でもない。 考えずとも十分幸せだ。
何の為にやるかは個々自由だが、お野人はお笑いの為・・いや、はっきりとした目的を持ってやっている。
過去から必要なことは学んだ、もう読むべく本もない。
過去より今生きている人間、動植物の苦難を解決することが先決であり、それが最も大切なことだ。
野人思考の基点は科学書や現学問ではなく自然界・・
解明しなければならないことは150歳までやっても時間が足りない程ある。
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