東シナ海流 四面楚歌の船 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは



マリンビレッジの味噌樽の近くには昨年夏から1隻のちっぽけな漁船を置いている。お野人事務所の家主さんから無償でいただいた船だ。

舷側の木は朽ち果てかけて手入れが必要だがエンジンはまったく消耗していない。


船の大きさに対して最大限のエンジンメラメラは積み替えてからこの10年間、海上走行では十数回しか使われず、試運転などの手入れだけはされていた。


いただいて、近くから回航して来た時は「何処かで出会ったような・・?」程度しか感じなかったが、確かに操船した記憶がある。

オプションで取り付けられたブリッジを除外して見直せば・・

「これはひょっとして」ビックリマーク・・と、

やっとピンひらめき電球と来てポンと閃いた。


船の資料を調べるとはっきりその船種の記載があった。

船は「ヤマハDW25」、とっくに製造が終わっている漁船で野人因縁の船。

港もなく砂浜揚げだった東シナ海の薩摩硫黄島で、25歳の時に悪戦苦闘した船だ。

連載東シナ海流には54番目に「四面楚歌」として同型の船が登場している。


船を製造したヤマハ発動機の創業者でもありヤマハグループの総帥だった故川上源一を乗せて出航、航行中にクラッチレバーも、一難去ってスロットルレバーも硫黄ガスによる腐食で・・

ボキ・・ドクロっと折れ、最悪のピンチ汗

硫黄島に赴任して初めての航海だったが、何カ月も使っていなかったらしく、本来なら航行不能だ。


源一じいさまを上手くごまかしビックリマーク、まったくバレずにさり気な~く音譜親航行、潮流も速いイシダイ釣りの荒磯渡しまでやってのけた。

じいさまの逆鱗パンチ!に触れる寸前の四面楚歌を、タコのような思考回路とタコ足から学んだ技で乗り切った野人の血と汗とお笑いドキドキが詰まった船種なのだ。 詳しくは下記を参照


この由緒ある船はシーズンまでにまむしの頭が整備する。

プロペラシャフトはユニバーサルジョイントによって、飛行機の車輪のように船体に格納、地面にそのまま置ける。

立派なイケスもあり、名目は魚介類の運搬だが、野人とまむしの遊び船になることは間違いない。

船名は・・「むータニックⅢ」もいいが・・

「源一丸」クラッカーも悪くないな。


東シナ海流54 四面楚歌

http://ameblo.jp/muu8/entry-10152746908.html

東シナ海流50 鬼の住む島

http://ameblo.jp/muu8/entry-10143523870.html

東シナ海流53 じいさんと双眼鏡

http://ameblo.jp/muu8/entry-10149735631.html

硫黄島のやじん  人相 ワリイな・・今は可愛いのに


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