サワラの刺身だけの昼食 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

刺身の係はマムシのアタマ

左 サワラのタタキ  右 皮つき刺身

滅法旨いな~ これ・・ラブラブ


この日の賄い昼ご飯はサワラの刺身とたたき。

ご飯と言ってもご飯はなく

他に 何~~にもないクラッカー これ1品・・

半身はサワラをカツオのたたきのように皮を炙って冷やした刺身で、大変美味しい。


マリンビレッジの賄い食は世界一豪華版と呼べるものもあれば非常に質素なものもある。

これは質素だが最も贅沢の極みかも知れない。


美味しいサワラの刺身が食べられる人はどれほどいるだろうか。

むしろ食べた事がない人の方が多いだろう。

サワラは西京焼きが有名で照り焼きなどにも使われるが、サバ科で鮮度の落ちが早い為に、刺身用はほとんど出回らないし寿司屋でも見かけない。


網で大量に獲れたサワラは、身が割れてさらに柔らかくなり刺身には使えず、中層の曳き釣りで1本ごとに絞めて血抜きしたサワラが刺身用だ。しかも1日以内に食べなければ味は落ちる。

釣りサワラの刺身が食べられるのは釣り人か「漁場の地元」か、料亭くらいだろう。


マリンビレッジ前の伊勢湾は有数のサワラ漁場だからサワラの時期は刺身が食べられる。

ビレッジから船を出せば10分で漁場、釣って来ることは出来るが1本食べるなら買った方が楽で安い。


3人共に「1番旨い刺身は?」と聞かれたらこのサワラを筆頭に挙げる。

同じサバ科でもマグロの大トロが一般的には最も高価だが、あまり「魚」を食べている気がしない。

このサワラはトロ並みの脂ののりに魚の味が加わり、そうかと言ってサバのように魚臭くない。

その理由は血が多い赤味と違い、白身魚だからだ。


1キロ以内のサワラの小さいものを「サゴシ」と呼び、サワラに比べて非常に安価、スーパーに出回るサワラの切り身は大半がサゴシだ。

安い理由は小さいだけでなく脂が少ないことも理由だが、晩秋ともなれば十分脂がのって旨い。


この日食べた鮮度抜群1K弱の釣りサゴシは1匹8百円・・3人で食べればコンビニ弁当よりはるかに安く、たっぷりある。

この日も多忙で昼食は4時近くになってしまったが、3人共このサワラの刺身だけで十分。

ご飯はあるのだが体が重くなるので誰も食べない。

3人共昼食は食べても食べなくても問題なく、ご飯なしで十分満足した。


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上 90㎝ 6キロの本サワラ

野人風 サワラの中華たたき