むー農園の横の農道をヨレヨレの老猫が歩いて来た。
遠くから見てもくたびれぶりがわかるが、相当な巨体だ。
すぐ後ろを歩いているのは・・カラス
お友達かと思えば・・
たまにネコケツをつついている
死期を待っているのだろう。
老猫は反撃する気力もないようだ。
とうとう道の真ん中で腹ばいになってしまった。
カラスが攻撃に入ろうとした時・・
野人が立ちあがるとカラスは逃げ去った。
野人は招き猫に代わって手招きした・・
招きむ~
「こっち きしめん・・・ネコ」
老猫は鋭い眼力もなく、いくら招いても動こうとしない。
野人は両拳を握りしめファイティングポーズ そして言った。
「気合いだ! 気合い
ネコロブんじゃねえ 立って歩け 」
気合いが通じたか・・
ゆっくり立ちあがった老猫は歩き始め、むー農園へ入って来た。
野人の前を、ゆっくりだがしっかりした足取りで歩く。
巨体だが毛は乱れ、骨盤は浮き出ている。
助けも請わず、媚を売ることもなく猫の風格に満ち溢れていた。
野人の方を振り向きもせず歩く老猫を黙って見送ったが・・
最後に声をかけた。
「おい もう歩かんでいい そこで寝ていいぞ 」
はじめて立ち止り 振り向いた老猫は、
しばらく野人の顔を見ていたが・・
そのまま ゆっくり歩いて行った
またな・・
む~トン昆虫動物記 ネコ・・
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