クコの実と健康について | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

クコを逆さまに読めば コクビックリマーク

茹でた若葉を刻んで和えたクコ飯はコクがあって旨い音譜

実・・

乾燥させて保存する


宮川河口でクコの実を見かけた。

繁殖力の逞しいクコは荒れ地でも群生しているが2月の実は珍しい。

秋に花を咲かせ、11月から1月にかけてよく実を付ける。


実は中華薬膳料理などによく使われるが、全草が漢方の生薬になっている。

実はクコシ、葉はクコヨウ、根皮はジコツヒ、それぞれ異なる薬効があるようだ。

健康サイトを見ると覚え切れない程の薬効が並んでいる。

植物の研究は20年以上に及び、野人宅には植物関連の本が百冊以上、漢方図鑑も多い。

しかし覚えていた知識も使うことがないので大半は忘れ去ってしまった。


成分や薬効は、根も葉も実りもない・・とは言わないが、本来は必要ないものだ。

それらの成分が欠けていたから体調を崩したわけでもなく、それらで本来の健康が取り戻せることもない、つまり成分は健康とは関係がない。

植物は毒性もあれば薬性もあるのだから「薬」としての期待の延長にあるようなもの。

植物から特定の成分を精製した薬剤を飲み続けることで健康になれると思っている人は少ない、未精製のこれらも同じと考えた方がよい。


毎日庭に繁殖したクコを食べ続け難病を克服した例も見ているが、成分薬効に囚われることなどない。

たとえ治ったとしてもクコの成分が効いたわけでもない。

他の動物の食性を見ればわかるように種類は限られ1種から数種。それで足りない成分などなく、生命は生命によって維持されている。

本来のバランスを有する野生植物なら何でも良く、雑草の王者セイタカアワダチソウやヨモギでもかまわない、新芽は天ぷらやおひたしで、お茶にも出来る。

一般的な田畑以外の植物、人が関与せず表土に異常な有機物が堆積していない野山の植物なら毒草以外は何でも良い。海水同様にいくらでもあるから材料はタダで使える。


耕し破壊した表土で人が肥料を与えれば必ず植物のバランスは壊れる、それが野人の出した答だ。

どのような言葉で飾ろうが、例外なくすべての植物は「異物」として地上に排除、身を犠牲にしてでも大地を浄化する。

水に溶けた余計な無機質は肥料であろうが農薬だろうがヒ素だろうが同じように吸い上げ肥大、喜んで育つことなどはない。


たとえ無肥料でも表土を耕せば、自ら適量の有機成分を得る仕組みが失われ、植物のバランスは保てない。

生き物が数億年かけて築き上げた表土から完全な生命は生まれる。

聖域とも言える複雑な構造の表土は、科学の粋を集めても作れるものではない。

この道理は世界のどの分野の学者、農学者も崩せるはずはなく、実証も難しくはない。


「土壌作り 野菜作り」と言う言葉が示すように、作れるはずもない土壌と植物を作ろうとした事が健康と環境悪化の主因でもあり人類最大の過ちと言える、植物にとってはまったく迷惑なことなのだ。

耕起と肥料による食糧の安定量産は多くの人々を飢えから救った反面、代償も大きい。


成分効果に期待して食べ続けるより、色んな野生の味を楽しんだ方が良いのではなかろうか。

クコは不老不死の妙薬と呼ばれたこともあり、たまに実や葉を食べて不老不死ドキドキを期待した方がロマンチックな気分になれるだろうな。


お・・・

ふろうふしのテントウムシ 音譜


除福伝説 不老不死の妙薬

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