農産物において無農薬有機が安全安心のシンボルになっているが、何故そうなのか時には考えてみるのも良いだろう。
毒物を避け、化学物質を避けると言うことだろうが、食品添加物や防腐剤も同じような理由で敬遠されている。
それで効果がはっきり出れば世の中は安泰なのだろうが、出ないから病は激増するばかり。
はっきりと言うのは100%に近いことであり、そうでなければあまり関係がないと言え、数%程度ならまったく関係がないと言えるだろう。
それでもそこにこだわり続けるのは他に理由が見当たらないからであり、少しでも安心安全を求めようとするのは仕方ないことだ。
本当に他に理由が見当たらないのか、目を葉っぱにして幼い頃から慣れ親しんだ野山を観察してみれば良い。
科学医学健康学の力で解明出来ないのなら自ら考えるしかない。
石油石炭や鉱物資源は限りあるが、生命を持つ生物資源はどのようになっているのか、その仕組みを理解すれば良い。
限りはあるが、限りはないとも言えるのは「増え続ける」からであり、どのような仕組みで増え続けるかは野人が言うまでもない。
地球に住む動物は「黙って眺めていれば」食事にありつける。
昆虫も鳥も動物も、無意識にお手伝いはしているが、生育に一切関与しない。
この「関与」が人と他の動物の最大の違いで、関与の違いと内容だけに絞って考えれば食材の違いもわかる。
同じもののようで同じものではない、何処がどのように違うのか、それを差し置いて農薬や有機でもないだろう。
外見で判断を下す前に本質を知ることが最も重要なことなのだ。
中身が違えば何千年対策を考えようが結果が出るはずもない。
大地の仕組み、植物の仕組み、生命の循環がどのようになっているのか、基本的な仕組みが理解出来なければ、何処がどのように違うのかという比較も、それがどのような結果を招くのかも理解出来ない。
数千年の歴史を持つ農業はいまだそこにメスを入れてはいない。
安全安心とは人類全体の願いであり、責任ではないだろうか。
食の安全安心は高くつく
http://ameblo.jp/muu8/entry-10115054591.html
「食の安全安心」「安価」志向が餓死者を増やす
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農業は生態物理学の応用
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人間の好みの矛盾
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