野菜が食べられない奈良の鹿2 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

無農薬有機野菜を鹿に食べさせても結果は大差ない

鹿にとっては毒になるが丈夫な人間には毒とまでは行かない。

しかしそればかり大量に食べればうんこも代謝も脳ミソも重くなり、すぐにガス欠になってエンストしてしまう。

いくら食べても満足信号は出ず、物理的な「胃袋満タン信号」で苦しくなる。

食べ過ぎで苦しくなるのはそれが理由だが、そのような生き物は他にいない。

野生動物はいつエサにありつけるかわからず、生きる為の食い溜めは必要で、体は必ず元の体型に戻る。


野菜と自然植物との違いは、耕して肥料でメタボに育てたものが野菜であり、化学肥料も有機肥料もメタボにすることに変わりない。

表土構造を壊し堆肥を入れて「土作り」すれば、他の植物のような大地の恵みとはほど遠く、細胞を膨張させれば食用植物の本質を失う。

表土の浄化は草を始めとする植物の使命であり、それらの大半は植物にとっては廃棄物に過ぎない。

その中の硝酸塩が鹿にダメージを与えている。

大地は人間に都合のよいフライパンではないはずだが、感性で自由に使える言葉は便利だ。

農薬は元々必要ないものだが健康悪化の主因でもなく、植物は人に丹精込めて育てられることも病気の治療も望んではいない。


たくさん食べれば鹿が死亡する野菜は本来の植物の形を成していないことになり、鹿にとって、草は食べ物でも人が作った野菜は草食動物の食べ物ではないと言うことになる。

雑食だが野生のタヌキも餌付けして弁当の残りを毎日与えれば、毛が抜けて1年もたずに死んでしまう。


野生動物と違い人に慣らされた家畜やペットはまだ耐久力がある。

「ドッグフードを拒否するポチ」で紹介したように、食べ物が豊富で選べるなら別だが、与えられてそれしかなければ生きる為に食べるしかない。

本来の食べ物でなければセンサーは狂い、いくら食べても満足感は得られない。

好きなだけ食べさせれば当然人と同じようにメタボや病気になり、ダイエットが必要になるのもまったく人間と同じ。


道理を学ぶ姿勢と鋭い視点があれば、「何故だ」と言う疑問が湧くはず。

運動不足がメタボの原因ではなく、運動でそれらを解消するのも本末転倒、健康食品で健康回復しようとするのと何ら変わりがない。

鹿が食べられない野菜を人は好んで食べるが、植物とは何かを学び直したほうがいいだろう。

食の本質に気付かなければ周囲の生き物だけでなく自らをも滅ぼしてしまう。



ドッグフードを拒否するポチ

http://ameblo.jp/muu8/entry-11113719921.html


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イノシシの頭蓋骨・・
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規格外野菜と規格外文明1
http://ameblo.jp/muu8/entry-10517236660.html

規格外野菜と規格外文明2

http://ameblo.jp/muu8/entry-10517379990.html