もう・・一息じゃ~~
原人は最終日の水曜日に海のお特訓と海底調査を希望、ビレッジは休日だったが海へ出た。
原人に首にヒモをつけて「鵜匠」をやるつもりで細いクレモナロープも用意した。
体調が整ったばかりの野人は海に入る気はなく、お笑いなくしてやっていられない。
いくちゃんと風馬もこの野人原人世紀の「鵜飼」を見たいと言うので連れて行った。
撮影隊が来るのなら本格的に腰ミノと烏帽子も用意するんだった。
原人はマリンビレッジで船舶免許を取得、野人は何度か離着岸など操船のお特訓をしてやった。
この日の船長は原人で晴れ舞台なのだが危なっかしくて蛇行運転が目立つ。
「おい・・このまま行くと座礁するぞ・・」と後ろから修正が必要だ。
風馬はムータニック号と違いモーターボートの疾走感に大感激、この日ほど原人が素敵に見えた日はなかったらしい。
昨年と同じ岩だらけの小島の近くでアンカーリング。
鵜飼本番に備えて魚突きのリハーサル、魚もとれんようでは鵜匠も絵にならん。
リハーサルは延々と続き、海に飛び込んだ原人はいつまで経っても魚がとれずあがって来ない。
魚がいないわけではなく、黒鯛やボラのデカイのがうようよいる野人ポイントだ。
原人は野人愛用の土佐モリを持って追いかけていたが、さっぱり・・当たらないのだ。
待ちくたびれたいくちゃんは海に入ろうとしたのだが、水温が低くてなかなか飛び込めない。
浅い浜はそうでもないが、台風でかき回された沖の海水は冷たいのだ。
腰まで入ってはよじ登って温かい船外機に抱きついていた。
いくよりも脂肪を蓄えた風馬は苦もなく飛び込み、眼前の岩山まで泳いだ。
いくは最初から水着持参、風馬はその気はなかったが我慢出来ず服のまま飛び込んだ。
なんだかんだ言いながらやっと海に入ったいくも小島で合流、2人は頂上目指して登り始めた。
・・と言っても、標高は数mしかないけど。
原人は1時間近く海から上がって来ない。
2頭のトドは好き勝手に岩山で遊んどる。
船で留守番の野人は退屈極まりない・・・
続く・・
原人奮戦記2 魚突き
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原人奮戦記5 メバルカレー
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