ここまで母が解説出来るはずもなく、野人の分析だ。
少しは考えたのだろうが、ややこしいこと無理だから本能に近い。
野人が解説すると「そんな難しいことはわからないわよ」でチョン。
波静かな水面のカヌーのオールは推進力とターンの為だけに使うが、激流となれば左右の傾きのバランスを保つ押さえに使う。
母は激流下りのカヤックのオールのように変形杖を操っていた。
オールのように左右対称でもなく、その辺に落ちている枝を目的に合わせて選び、理に適った護身具として使いこなしていたが、普段練習しているわけでもない。
練習せずに当然の理で結果を出すのは野人の小さい頃からの省エネ哲学、それらは水泳にも潜水にも武術にも仕事にも活用して来た。
母からまた一つ学んだ、野人の森羅万象の護身術はまだまだ未熟だ。
母はこのスタイルで石だらけの急坂を登り、差し出した野人の手を頼らなかった。
まだまだ野人に教えようとする親としての誇りがある、その調子で長生きしてもらいたい。
そしてお世話になったでっかい杖を草むらに丁寧にお返ししてお礼を言った。
次に・・来た時にオシッコ・・した草むらに手を合わせご丁寧に謝っていた。
「母ちゃん、草木もミミズも喜んどるからその必要ないだろうが、猪にならって草むらの立ちションなら毎日やっとるわい」
と・・・言うと・・
「相変わらずお前はデリカシーないねえ・・」
「だから子供の頃から女性にモテないのよ」
野人1歳の時からよくモテていた母
言い寄った男は みなフラれてたな・・ガッコの先生も
これまで浮いた話一つなかった たいしたもんだ
縁談断り父一筋 森羅万象の独身術も完璧
この写真 持ち出したの知ったら怒るだろうな・・言うなよ
親指1本での逆立ち
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たった一人の武士道
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デリカシ~ ・・とは何だ
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