グミとキウイの大木
母はこの数年間で3回も・・・コケたらしい。
しかしまったく無傷だった。
山登りハイキングや自然薯掘りも楽しみにしていたし神社の長い階段も1人で登る。
たぶん電車やバスでも席を譲ってもらいたいとは
思わん・・・
あれだけわけのわからんところをほっつき歩けば、つまづいてコケもするだろう。
この年でコケれば骨折など怪我をする可能性は非常に高い。
なんでもコケ方にもコツがあり、足のステップが肝心だと言う。
母は立って身ぶり手ぶり足運びで野人に教えようとした。
フォークダンスで鍛えたこけ方と受け身を90の母から習うとは思わなかった。
「わかった、母ちゃんもういい・・コケんから」
早々に退散した翌朝、母から電話があった。
「朝から毎日肉食べても平気なんて本に書いちゃ駄目よ」
「かまわんではないか、本当の事なんだから」
「また笑いものにして・・恥ずかしいじゃないの、一般的には非常識なんだから」
「大丈夫、似たもの親子だから1人だけ変人にはせんし本にも書かん」
母は鋭い、息子がお笑いのネタにして書くだろうことを予知したのだ。
本に書かないことは約束したが、ブログには書くことにした。
母はブログが何かも知らない。
こんな面白い話、書かずにおれようか~・・もう書いちゃったし。
「母ちゃん、本当に毎朝肉食って・・胃・・もたれんのか?」
「胃もたれ・・むかつきって経験ないからどんなものかわからないのよ」
「・・・ ・・ 一度も?」
「そう あはははははは~」
母にはパンシロンも胃腸薬も、食事制限も無縁だった。
この話をマリンビレッジでしたら、「絶対に遺伝だ!」と笑いものにされたが野人もまったく胃もたれなどない。
職業柄、たまに変なもん食って下痢することはあるが、中間がない。
つまり中途半端がなく、○か×しかないのは体が理に適っているとも言える。
下痢は生存機能の立派な理であり下理とも言う。
ふり返ればこの年まで母の体をいたわったこともなければ自分の体もいたわったこともない。
互いに健康管理など思考外の明日のジョークみたいなもので、生き物なら本来はそれが当たり前だろう。
健康とは努力して得るものではなく、その方向に頭と体力を費やすなら、健康を害した原因を「道理」で徹底追及、修正した方がはるかにお金も時間もかからず結果が出る。
どうも人間の思考ベクトルは起点も方向もおかしいな・・・
「一番旨いと感じるのが主食・・」 母は野人理論と同じことを言った。
野人理論を証明するのは母で、盲点をついて覆せるのもまた母かも知れない。
間違いなく生きた化石、天然記念物、人間国宝だ。
もっと大切にするか・・・ハハハ・・
おわり
食は本能1 全4編
http://ameblo.jp/muu8/entry-10879547559.html
食の本質1 理と利 全3編
http://ameblo.jp/muu8/entry-10883780224.html
自然治癒力 その道理1 全2編
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これも・・切るのよ 本能でバッサリ~
母ちゃん 本能で切るなら ほんのう少しでいいだろが