毎朝肉食健康体 90歳の母4 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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母の忘れっぽいのは野人に似て若い時から変わらないが、今もこうして知的な会話が成り立つからまったくボケもせず、脳ミソ・・ピンピンしている。

90歳になるとは到底思えない。

いまだにお小遣いくれようとするところなど、子供の頃と変わりない。

さすがに・・「手はズボンで拭かずハンカチで」とか「人様をポカリと殴っちゃ駄目よ」とは言わなくなった。

しかし過去に言ったことは忘れているから同じ言葉は繰り返す。

「あんたが忘れっぽいのは私の遺伝だから仕方ないねぇ」と・・



母は、毎朝1時間かけて新聞を読んでいる。

広告の肉の安売りも見逃さず、夏でも30分歩いて買いに行く。

ハイキングクラブで鍛えているらしく、片道一時間だろうが気にしない。

図書館通いも絶やさず、芥川賞、直木賞作家の本や新刊、短歌集など、順番待ちして歩いて受け取りに行く。

野人が10年以上「野人の食卓」を連載している「凪」も、あげるからと言っても自費で購入している。

ただし、褒めた事はなく、「またあんなバカなこと書いて・・」とけなす。

ごくたまに・・「あんな理論、何処で習ったの?」と感心している。

正確な分析能力も健在だが、今は難しくなるとついて来れなくなった。

文字も野人と正反対の超がつくほど達筆で、誤字脱字、言葉使いも厳しい。

とにかく細かいチェックが厳しいから迂闊なことは書けんのだ。

とても90になるバアさんとは思えんし、電話がよくかかって来る。

一般的には「保護」される年齢で介護も必要だろうが、いまだにお小言とお小遣いをくれる野人の保護者として現役で君臨している。

昨年発行した「野人エッセイす」に至っては飛ばし読み、「あれじゃ眠くなるからもっと直木賞作品を見習いなさい」とお叱りを受けた。

そして・・


「お金もかかっただろうし、お祝いに30万あげる・・」と言う。



「そんなもんいらん、1円もかかっとらん、どうしても本にしたいと言う男が発行したんじゃい」



「そんなバカな男、いるはずないでしょうが~」



「・・・いたんだからしょうがないだろうが・・」



「きっと・・頭がどうかしていたんだね」



「・・・  ・・人に 言っておく」



続く・・



本を発行したバカな男と 可愛い社員達
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左のお嬢さんが編集
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野人エッセイす 本物語

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