珍話列伝 真実一直線路4 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

真っ暗なトンネル内を爆走中、シュッシュッポッポ・・は来なかった。

来れば壁に張り付いてやり過ごすしかないが、恐怖の時間だ。

それに・・ススで真っ黒になるからバレないように後から海に飛び込むしかない。

これで野人は曲がった山道を異なる方法で2度「直線」にしたことになる。


一見、誰も思いつかない「ワープ」走法だが、協生農法同様、よ~く考えれば思いつく「成せば成る」の物理だ。

最初から考えていたはずもなく、地の利に合わせた咄嗟の思いつきにしては上出来だろう。

芸も知恵も悪知恵も身を助けることには変わりない。

ワープ思考は随分人生に貢献して来たが、30歳の時、飛び入りで出場するハメになった三重県の水泳大会国体予選では、誰も考えつかない泳法で優勝した。

下山時に手を使って足の負担を軽くしたように、自由形において前半と後半で使う腕の筋肉を変えたのだ。

当然フォームもピッチも変わって来るが、たいして難しいものでもない。

「オリンピック選手に教えたい!」と原人は言ったが、自分で考えればわかる。

この「二重人格泳法」「リーチ一発メンタンピンの法則」で結果を出した。

13年前の高校の記録より良かったが、修得は1日もあれば十分、関心のある人は読むといい。

クロールのスピードが増し、疲れないことは保障する。


トンネルでまた数百人をごぼう抜き、記憶は定かではないが、結局ドンケツから700人以上抜いて200番台?でゴールした。

トップクラスの連中は陸上部や野球部などで、最初から最後まで競って走っていた輩だから勝てるはずがない。

野人のせいで順位が一つ下がったからと言って困る人も怒る人いない。

野人ワープ走法の半分を知っているのは頂上でおいてけぼりにされた友人2人だけ。

ごく当然だが、2人は限りなくビリ・・でゴール。

あいつら・・「ビリー・だ・きっと」・・と思っていた。


「お前の順位は信じられん、他に何かやったろうが」と問い詰められ教えてやった。

徹底した野蛮思考と知的走法と痴的度胸に脱帽、「うらぎりもの~」は帳消しにしてくれた。

教えたとしても、ついて来れないことを悟ったのだ。

罪滅ぼしに彼らを家に連れて帰り野人は言った。



「この店のお菓子と果物、何でも食っていいから」


おわり・・


二重人格泳法とは・・


スイミン愚物語 スポーツマンヒップ6

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スイミン愚物語 スポーツマンヒップ9

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唯一の証拠物件
コピーして30本のウィスキーを回収した

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会社に飾られてたが 今は野人の押し入れで眠っている



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