簡単で楽しい農業 1 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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野人は野菜を作っていない。

野菜の品種もよくは知らないし、農薬や肥料や石灰についても堆肥の作り方も知らない。

適当に一番安い種を大量に買ってきてすべてごっちゃ混ぜにして蒔き散らしている、カラスにほじくられる種蒔きゴンベでもなく、「ドパ~!」と花咲じじいみたいに、通路も畑の外も見境なく・・

必ず草は生えるものだから、野菜を下草代わりに使っているようなものだ。

草抜きが大変なら草と野菜の比率を入れ替えれば良いのだ、そうするほど草抜きが楽しくなる。

苗を作る術もなく、面倒だから一番安い苗を買ってきて適当に植えている。

多忙で無精で、水やりも面倒で随分枯らしてしまった。

草刈りも草抜きも好きではないから、お手上げ状態になると「どっりゃああ~~!」と野菜ごと刈ってしまうが・・根があればまた野菜は生えて来る。

そのおかげで大量に植えた果樹も・・・刈ってしまい、随分短くなって本数も減った。

しかし周年多種野菜が絶えることなく皆さんを喜ばせている。

酸性かアルカリ性かなど関心もなく、ブルーベリーの下にも幾らでも野菜は出来る。

病気や連作障害などとも無縁で、そもそも連作が基本でそのほうが楽だ。

ジャガイモは小さいのはその場に戻し、シマラッキョやワケギも収穫したら一本その場に戻す。

放って置けば大きくなるし知らないうちに増えもする。

ナス科の野菜は多年草、冬を越せるなら本来はそこで繁栄するはず。

場所を替える理由など何処にもなく替える方の道理がおかしい。

連作障害が起きる理由が不明だから場所を替えれば良いと言うやり方は、今の病気に対する考え方と同じで、思考の墓場のようなものではないだろうか。

野菜に虫が群がる理由も病気になる理由もわからないから薬で解決しようとする。

人間、家畜、ペット、野菜、果物・・・もっと自然界から学んだ方がいい。

虫や鳥やモグラは歓迎しても困ることなどなく、毎年鳥の巣だらけでスタッフとして採用しているし、食べ物くらいは面倒を見る。

4年間耕していない土壌は柔らかく、トマトなどの苗も手で掘って植えられる。

柔らかく強靭な土壌作りは主に夏草の仕事だから野人の担当ではない。

地下には全域にモグラの大帝国があり、土中の空気補給だけでなく排水にも貢献、モグラは害獣ではなく縁の下の功労者だ。

何か・・・おかしいかな・・・?

一般的には「変!」でも、野人にしてみればおかしいことなど何一つない。

たいした苦労もなく、悩むこともないのだから余計なことは一切しない。

雨降って地固まる・・人が言うように、耕せば重力と雨で硬くなるのは当たり前だろう。

健全な大地は雨が降れば柔らかくなる。

自ら硬くしては柔らかくする無駄なことをやらないだけなのだ。

表土の破壊から完全な生命の循環は生まれず表土で生命は育まれる。

適度な養分となる有機物は植物自ら調達するのだから野人が関知するところではない。

誰が農業を難しく不味い方向へと導いたのか、環境破壊は健康破壊をも招いている。

勝手に出来た野菜達はどれも澄んだ味で甘くて食べやすく体調を整える。

人間が作った野菜は肥料の雑味だらけで食べにくい、特に肉食の野人には・・


続く・・



はっぱ・・だらけ
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どうぶつせいたんぱくしつ・・食いたい