子供が野菜を嫌う理由 1 肉食 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

すべてではないが、子供は野菜がそれほど好きではなく、ハンバーグなどは喜んで食べる。

これは本能から来るもので、ライオンや猫の子供に草を与えても食べないのに近い。

野人も子供の頃はまったく野菜に興味はなく、人参、ピーマン、ゴーヤなどは見るだけで鳥肌が立っていた。

ゴキも嫌いで気持ち悪かったが、これらの野菜を見ると吐きそうになっていたのだ。

果物は抵抗なく食べていたが、それよりも山の木の実を採って食うのが生き甲斐のようなものだった。

小学生低学年の頃からドジョウやウナギやフナ、磯のタンパク質を獲って食べ、肉を好んで食べた。

こりゃ食べられると、庭のレタスやキャベツはボール一杯食べていたが、マヨネーズをたっぷりかけたほうが旨かった。

つまり、本能では分別なくタンパク質や木の実を選び、次に工夫すれば美味しく食べられる野菜で、別になくてもかまわないおまけのようなものだった。

母親は好き嫌いなく野菜を食べさせようとしていたが、当然のように無視。

料理から小さく刻んだ人参やピーマンを箸でつまみ出すのは恒例になっていた。

理由は簡単で、人は本来肉食だからだ。

知っている人も多いと思うが、人間の腸の長さは体長の5倍でライオンやトラと同じだ。

草食動物の腸は草の繊維を消化してタンパク質を得る為に体長の20~30倍を必要とする。

人間の腸が機能アップ、省エネしたわけでもなく、自然界の仕組みは完全なものだ。

基本的には植物を完全消化出来るようにはなっていないが、生きる為にやむなく食べる習性を身に付けたからに他ならない。



続く・・