子供が野菜を嫌う理由 2 歴史 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

この記事では最初から色んな意見が出たが、肉食か草食か雑食かなどは便宜上人間が分けただけのことで、腸から見れば肉食であり、歯並びから見れば雑食になるだろう。

雑食と言う分類があるかどうかなどは、まあどちらでもよく、主旨から逸れることになるが、少し寄り道して野人説を書くとしよう。

人間が肉食だと言うのは、さらに歴史を遡れば良い。

海から陸に進出したのは肺魚のような魚となっているが、これも誰にもわからん事だが、大きくは間違っていない、生き物には違いない。

海の生き物の食性は小さな魚から大魚に至るまで肉食か草食かはっきりと分かれている。

黒鯛やブダイのように節操無く食べ物を漁る雑食と呼ばれるものもいるが、今の海の魚の基本は肉食で、草食は陸の淡水魚に多い。

黒鯛に至ってはスイカからトウモロコシまで食うから釣り餌にも使われている。

これは人家近くの環境に順応してそうなったものだ。

地上の最初の生き物は藻類であり植物、その植物を求めて海を追われ新天地を求めた太古の草食魚が陸に上がり、次にそれを求めて肉食魚が上がったと考えられる。

草食は最初から歯も腸もそのようになっているのだが、さらなる進化をしたと言われる人間の歯はバラエティに富んだ雑食、腸は中間ではなく肉食のままなら、物理的判断すれば良く、全体比率から言えば肉食に入り、動物史の最も後半に登場した。

点にこだわれば異論もあるだろうがこんなところで良いのだ。

人間に知恵はあっても、チータやテラの・・ザウルスのような速い脚や鋭い牙も爪もない。

厳寒の地球、地域を生き抜くには食べ物は選べない。

歯はすべてに対応する万能ナイフのようなものだ。

サメに至っては歯は消耗品で幾らでも生え替わりエサにも不自由しない。

動物を襲う犬や猫や虎がやむなく稀に草を食べることはあっても、山羊や牛などが動物を襲って食べることはない。

男の幼児の多くが葉っぱではなく昆虫や動物に興味を示し、刀などの武器に関心を持つのは数万年に及ぶ狩猟の遺伝子を持つからだ。

人の腸は短くてもそれなりに草食に対応している。

まあどちらが先でも良く、生まれ持った本能に従えば良い。

人類が肉をやめて1億年も経てば腸は伸びるかも知れん。

植物はすべての生命を養う原点であり、肉食動物は草食動物から間接的に植物を摂取している。

草食の方がストレートに理に適っていることには違いないが仕組みはうまく出来ている。

人間が作る肉は自然界の理には適っていないから思うようにならず悪者にされている。

肉が悪いのではなく人が作る肉がおかしいのだ。

野生の鹿や猪肉の脂身を連日死ぬほど食べても体がおかしくなるはずもない。

食べてみればわかるが脂質は別物で簡単には溶けない。

野菜にも肉と同じことが言えるのだが、まだ悪者にはされていないようだ。

矛先が向いているのは今のところ農薬と化学肥料だが、無農薬と無化学肥料、有機栽培で全て問題が解決するのならやってみればすぐに答えは出るはずだが、そんな声も聞かない。


続く・・