12月半ば、茶屋人夫婦がマリンビレッジにやって来た。
この日一日で生産、販売計画は一気に進み大きく広がった。
野人の話に茶屋人は目を輝かせ、将来に希望が見えて来たようだ。
茶屋人妻も加わり茶の仕様からパッケージまで計画はより具体的になってきた。
初期商品、年明けの次期商品、そして将来を見据えた茶畑の協生農園構想だ。
まだ詳しく話せる段階ではないが、中心は野人の考える次期商品だ。
おそらくこれが主力商品となり波及の先鋒を務めることだろう。
初期商品もそれほど出回るものではないが、次期主力商品に至っては皆無だろう。
茶屋人が「画期的」と言うほど面白いもので、茶の見方、使い道が広がるに違いない。
来年からはこのブログのクッキングレシピで徐々に紹介する。
長年、共に開発を手掛けた猿の惑星のような顔した洋食の達人シェフも呼び寄せ、会社に戻って来た。
この惑星人はこれまで無茶人の要望に応えてくれ、共に多くの逸品を生み出した。
この物語では茶蛮人・・にするか・・
サトウキビも茶も本腰を入れてこの事業に挑む無茶人の意思だ。
無茶人は多国籍の凡人シェフだが発想は大関豊山、2人合わせて威力を発揮出来る。
茶の次期商品を使った料理、スイーツのイメージは既に出来上がっている。
そのまま飲んでも食べても、料理や菓子類にも安心して使える美味しい茶。
それに茶は茶葉だけとは限らず、薬草から木の実まで活用出来るのだ。
「協生茶園」からそれらはすべて調達することが可能で、野菜だけでなく計画的にそれらは配置されることになる。
つまり、周年を通して新たな商品は無限大に可能だ。
茶が中心になるが、茶もまた大地からの一産物に過ぎない。
野菜も同じだが、同じ種だけでJAに依存、サトウキビは原料として製糖会社に依存、茶も同じく販売会社に依存する体質が農業を衰退させたとも言える。
協生農法とは農産物の作り方ではなく、環境、健康の復元と同時に人間を含むすべての生き物が安心して生きて行ける生産方法で、森羅万象の仕組みそのものだ。