犬が歯周病になる時代 3 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

犬が人の残り物に順応出来た道理、ペットフードに順応出来ない道理とは次のようなことだ。


人間が火を使うことを覚えた時から体はそれに順応、唾液から炭水化物を溶かす消化酵素を出すようになった。

野生の猿にご飯を食べさせるとそれに対応してそのようになる。

歯磨き粉を使えばその分泌がおかしくなるから歯垢も溜まり歯磨きせざるを得なくなる。

影響は消化器官全域に及び、虫歯、歯周病、胃炎、下痢、腸の消化不良、便秘、痔の元だ。

肉などのタンパク質を分解する消化酵素の代表はペプシンで、人間は胃から分泌される。

脂肪分解酵素も他の内臓から分泌されるようになった。

犬が唾液からペプシンを出すように進化したとは考え辛い。

人が加熱食を用いた歴史は長いが、犬が人に繋がれエサを選べなくなった歴史は数十年なのだ。

元々は生肉の酵素で溶かすようになっていたからそのようには出来ていないはずだ。

口内に残るタンパク質は完全に分解されず、それを掃除する微生物の能力を超えている。

加熱したタンパク質ばかり食べ続ければ歯と歯茎の隙間に溜まるのは当然だ。

犬の唾液にタンパク質分解酵素があるかどうか調べたわけではないが、これが野人の道理だ。

それを調べる術も時間もないが、もし間違っていたらお詫びする。


犬猿の仲とは言うが、猿だってそのように対応する。

犬だって残り物のご飯中心に多少のタンパク質を混ぜれば対応するはずだ。

タンパク質は出来るだけ口内に負担のかからない生が良く、ご飯に味付け程度に安いミンチでも少し混ぜれば良いだろう。

猫の場合は鳥かイワシの生ミンチでよい。

安いミンチをまとめて購入、一食分づつ冷凍しておけばいい。

人間から見ればご飯に生肉など常識外だろうが、そもそも動物は人間の常識外。

これが野人の提案する犬猫の「経済的健康食」だ。

試して見れば歯周病は現在だけでなく昔と比べてもはるかに改善されると思うが・・・

犬の歯周病などというあきれた結果から、原因は食べ物以外になく、それが理にかなっていないことははっきりしている。

同じ病気に悩まされる人間も犬から学ぶべきだろう。

ペットフードが悪いわけではなく、それに頼り過ぎるのが問題だ。

あくまで時間が無い時、急ぐ時とか使い分ければ良い。

労力と経費をかけて治療、健康管理するくらいなら最初から食生活を多少考え直した方が良いのではないだろうか。

仕事量から考えても犬の気持ちになってもそのほうが楽で犬も喜ぶ。