【8月16日 AFP】米国とスウェーデンの研究者は15日、海洋生命が生存できない「死の海域」が過去50年間にわたり増加を続けており、現在までに世界各地の沿岸部400の水域にまで拡大したと発表した。
死の海域では、水中の酸素が欠乏したことにより生態系が消滅する。このような海域は1960年代から10年ごとに倍増しているという。
現在、バルト海、カテガット海峡、黒海、メキシコ湾、東シナ海などの一部を含む24万5000平方キロに広がっている。
研究によると、汚染の拡大、河川からの肥料の流入と化石燃料の燃焼が死の海域の形成に深刻な影響を与えているという。
前回の「東京湾の死滅」だけでなく世界の海も同じような状況に陥っている。
主な所だけ紹介しているが、東京湾のように小さな湾は世界にいくらでもあるだろう。
世界最大のサンゴ礁、オーストラリアのグレートバリヤリーフでは肥料によりオニヒトデが異常繁殖、壊滅の危機に陥っている。
10年ごとに「倍増」と言っているから収束することなどなく確実に海は破滅に向かいつつある。
湾内は酸欠で死の海、外洋は生態系の崩壊、海が悲鳴をあげているのだ。
人知に期待するのはそれほど無理なことなのだろうか。
自然界の循環を断ち切ったのは人間なのだ。
良かれと信じてやるのなら、良くなければやらないだろう。
仕方ないと思いながらやるのなら仕方ある方法に変えれば良い。
難しいことではない。