土を耕す人間の道理 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

畑を毎回耕すのは世界の常識、除草も肥料もごく当たり前の農業の常識だ。

何故人は土を毎回耕すのか、そう聞くとバカバカしいとばかりに答えが返って来る。

野人は頭が変な男と思われるのは子供の頃から慣れてはいるし自分では至って正常だと思っている。

耕す理由は「柔らかくなる」「水はけが良くなる」「根が張りやすくなる」「空気が入る」「頑固な草の根を排除する」・・ざっとこんなものだ。

一時的に柔らかくてもすぐに硬くなるし水はけも通気性も悪くなる。

それに草も必ず生えて来るのだ。

この非効率なことを何度も繰り返すことほど愚かなことはないのだが、それを言うと逆に愚かもの、非常識人間にされてしまうのだ。

それに耕したからと言って、完全な土壌が望めるわけでもない。

まして土中に堆肥や肥料を投入するなど最悪で、そのような土壌は世界中探しても自然界では見つからない。

やがては硬く締まる土に有機物が閉じ込められたら一体誰がそれを処理するのだろうか。

草もない地表に化学肥料や薬剤を散布すれば地下水や川から海へ流れ出るのは当たり前だ。

だから海の生態系が破壊され世界中で困っている。

大地を破壊して何度も耕す道理、処理に困る異物を投入する道理、確固たる信念を持っている人がいるならその道理を是非説明してもらいたい。

これまでに農業関係者数百人に問いかけたが、いまだにそのような人は出て来ない。

常識だ、そのように習った、そんなことは考えた事もないと言うだけだった。

簡単な矛盾をはっきり指摘すると、反論の余地もなく「間違ってはいないけど・・」と必ず「けど」が付くのだ。

頭では納得したが心では納得出来ないということだろう。

世界中・・地の果てまで探しても現農法の正当な道理を示せる農学者と出会いたいと思っている。

一人も出て来なければやはりそれは間違っていると言うことになる。

自業自得とも言えるのだが、いまだに仕方ない・・で済ましているようだ。

野人は変人かもしれないが仕方ないで済ます気もなく、「仕方ある」なのだ。

物理的科学的にどの方面からどのように考えてもおかしいものはおかしい。

農業の世界に物理、数学、自然科学などの学者は介入出来なかったのだろうか。

無駄な労力は使いたくはないし環境も汚染したくない。

人としては当たり前のことだと思うのだが・・・


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