野人の車 釣り具 足ヒレ 網 モリ 工具 農具・・
トラクターによる造成の翌日はさっそく種蒔きだ。
猛暑のこの時期に蒔く種は少なく、キウリ、人参、ラディッシュ類とネギなどだ。
海のハイシーズンに入り、本格的にやるのは8月後半を予定していたが、それでは間に合わない種もある。
肥料も水も与えない農法ゆえに成育期間が長く、通常より早く発芽させなければ間に合わない。
野菜には疎く、面倒な時は蒔き時に関係なく蒔き散らすが、時期になれば勝手に芽を出すのが植物だ。
午後涼しくなってから一人で始めるつもりでいたが助人が2人加わった。
協生農法に非常に熱心な読者が講演で過密スケジュールの合間に東京から駆けつけてくれた。
もう一人はこの畑を提供してくれた地主さんの息子で、親子共々ムー農園造成の時から見に来ていた。
全体の計画詳細図面も完成しないまま、水場に近いうねから種を蒔いた。
砂地の上、過酷な猛暑で適度な雨が無ければ発芽もままならないだろう。
幅1m、長さ45mの巨大うねが13、それを3分割して15mうねが39。
この60%がイモやジャガイモなどの根菜だが、時期は過ぎて本格的には来春からだ。
それまでの野菜として、これから10月にかけてその場所に色んな種を配置する。
植樹も秋が最適シーズンになる。
隣の荒れ地1反もいずれは借りることになるだろう。
この日は2時間で39のうち6うねを整備して終了。
最後に造成記念に梅の木を、そのうねに一人1本づつ3本植樹した。
地主息子が言った。
「この畑が世界を変えるかも知れない、そう思うと夢が広がり嬉しい」
助人読者が言った。
「そう~!ここから始まるの」
野人はただ・・「んだ・・んだ・・」と田舎者のようにうなずいていた。
この日も、昨日とまったく同じ位置に巨大な虹が出たのだが撮り忘れた。
龍も喜んでいるのだろう。
翌日からは10日間連続して海へ出るし包丁さばきも多忙になる。
はやく・・何も船長になりたいな。