糖尿病の矛盾 1 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

40歳以上の日本人の3人に1人が糖尿病とその予備軍だと言う。

「糖の吸収を穏やかにする」と言う健康食品のうたい文句があったがおかしな道理だ。

吸収を穏やかにする・・ではなく、「何故吸収が穏やかでなくなったか」とは考えないのだろうか。

庭の穴につまづいて転んでも、埋める事なく「穴おかし」で済ませ、黙ってバンソウコウを差し出すようなものだ。

穴が空くのは自然界の道理で仕方ないと言うことらしいが、そんな統計を発表しても何の役にも立たない。

すべての健康食品がそうだが、その方向へ進む気配はない。

まあ、皆が穏やかになれば事業が成り立たなくなるから仕方ないだろう。

医薬品もまた元に戻して完治と言うより症状を抑える方向へ向かってばかりだ。

原因がうやむやのまま、摂り過ぎ食べ過ぎに注意しましょう、健康管理は十分にと言う言葉は巷に溢れ、ジョギングやダイエット、減塩、フィットネス、スイミン愚・・などバラエティに富んだ暮らしが営まれている。

これも産業活性化と言えばそうなのだが、物理的な思考からすれば無駄な気がしないでもない。

それが純粋に好きでやる人はごくわずかで、動機は別のところにあるからだ。

「なるべくしてなる」なら、「ならないようにすればならない」はずだ。

これだけ多くの医薬品や健康食品が溢れ、何でも手に入る食生活なのだが、復元ではなく悪化の方向へ向かうのは効かないから、つまり的が外れていると言えるだろう。