自然農法と協生農法の違い 1 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

協生農法は今の分類では自然農法に入るが、理念も手法も根本的な違いがある。

自然と共に生きると言う主旨は同じでも目的が異なる。

有機農法にも多くの手法があり、自然農法も幾つも分かれている。

それは人の捉え方、つまり解釈が違うからだ。

そもそも自然というものの捉え方次第でどのような形態にもなってしまう。

人の思いは自由なのだが、自然とは森羅万象のことであり、その仕組みは地球物理学だ。

決して思いで左右されるものではなく、誰が考えようが答えは決まっている。

今は生ごみだろうが家畜の糞だろうが完熟発酵させれば問題なく、自然循環型、完全循環と呼ぶ人も増えている。

自然のものなら何の問題もなく環境にも健康にも良いと耕して土中に入れる。

しかし、前回の「野菜の生命力」でもその矛盾と害を記したように、土中深く封じ込められる有機物は事故でもない限り存在するはずもないのだ。

自由な言葉の定義が氾濫、それに異を唱える人もいない。

人は、自然、天然、環境に優しいなどの言葉に弱いが、地球上に自然界以外のものなど存在しない。

化学物質もまた天然産なのだ。


続く・・