キャベツが青虫を養う理由 11 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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視点を変えて表現するなら、キャベツは臭いで蝶を呼び寄せ、エサで青虫を引きつけ、その青虫をエサに鳥を釣り上げ、成長した青虫の数を調整させ、保護色の青虫を複雑な葉の間から探させることで鳥を長期滞在させ、その間にカンチョーしてウンチを捻出、土壌汚染も考慮した絶妙な点滴システムで、すべてを生かしながら大地と共に堂々と生きているとも言える。

青虫は青虫で鳥から身を守る為に青虫になったのだ。青くなりたかったからではない。キャベツが赤かったら赤虫だ。茶色なら・・茶碗虫・・

青虫の数の調整と施肥にやってきた鳥はネギを背負ってやってきたカモのようなものだがキャベツのおかげで冬も越せる。

野人にしては珍しく品のない表現だったが、笑えるだけでなくキャベツの知恵と思いやりは敬服に値するだろうが。人もこうでありたい。いさぎよくキャベツに知恵のない頭を下げ、慈悲の足りない心を悔い改め多くを学んだ。だからキャベツでここまで書ける。

こうやってキャベツなどアブラナ科の植物は自力で動物性養分を必要なだけ調達している。

「一石二鳥」と言う言葉はキャベツの為にあり、やや修正するなら「一石数鳥と青虫」とも言えるだろう。

頑張れキャベジン・・と、エールを送りたくもなる。

その知恵にあやかりたい人はキャベツを神棚に祭って拝むとよい。



長々とキャベツの知恵と生命力と優しい心を語ったが、面白かったかな?




キャベツが青虫を養う理由 完




根こそぎ食われる3つの理由、他、まだまだ、キャベツは続くよ何処までも