適度に食われたキャベツ 玉の上部に注目
キャベツなどのアブラナ科の野菜が青虫を養う理由は、蝶になって戻って来て欲しいからだけではない。青虫の排泄物を必要としているからだ。
キャベツ、白菜、ブロッコリー、カリフラワー、チンゲン菜などの構造に共通していることは、水分養分がすべて根元に流れ落ちるようになっていることだ。
植物族は地上に進出してから、地衣類、シダ類から裸子植物と進化した。
しかし繁殖には限界があり、やがて昆虫や鳥などの動物と共生することで新たな進化を遂げた。被子植物の誕生だ。
動物は植物なしでは生きられず、植物は動物から養分をもらい繁殖の手助けをしてもらった。
そうして共に栄えることで歓喜の生命力が満ち溢れ、一面緑に覆われた地上が誕生した。
海底が隆起した初期の岩だらけの地上に欠けていた成分は「リン酸」で、それを海から進出した動物がもたらした。
藻類が海の生態系を築いたように、地上の環境を整えたのもまた藻類で、藻類が進化した植物が動物を海から呼び寄せ地上の仕組みを築き上げた。
微生物だけでなく昆虫などの動物の糞や死骸は動物性のタンパク質で、硫黄分が豊富で、そこからリン酸が生まれる仕組みになっている。
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