山菜と木の実とハーブの混浴 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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今年の気候には植物もすっかり騙されたようだ。晩秋までトマトや梨の花が咲き、10月に枯れるはずのサルナシやマタタビの葉がまだ青い。

このツリガネニンジンの花も秋に種を撒き散らしているはずなのだが、12月半ばだと言うのにいまだに咲いている。

ムー農園の山菜ハーブ園は彼らの混浴のようなものだ。ツリガネニンジンの周囲にはミントが、向こう側にはコゴミやレモングラスが見える。他にオケラ、カンゾウ、キクイモ、ヤマウド、クコなどの山菜、ウグイスカグラ、アケビなどの木の実、各ハーブなどが混成、その中に梅や桃やビワ、ブルーベリーなどの木が並んでいる。

今では各自が好き勝手に縄張りを広げ、野人もわけがわからなくなったが、そんなことはたいしたことでもない。一度きりの人生・・いや植生・・好きに生きれば良い。