エコエコザクザクこりゃエイわ~ | 野人エッセイす

野人エッセイす

森羅万象から見つめた食の本質とは

野人エッセイす


野人エッセイす

尾の付け根の上に収まるように毒刺を持つ
野人エッセイす


10月も後半に入ったと言うのに「エイ・リアン」とその仲間のエコエイ達はまだマリンビレッジに居付いている。寒くなれば沖に帰るのだが、今月いっぱいくらいか。夏と違って毎日のように釣りに出ないから、たまにしかキスのアラは出ない。それでもイケスの貝や魚を水洗いすると排水とともに臭いがするから寄って来る。エサにありつける時間帯は午後だから、近くで待ち構えているのだ。最近は数が少なくなったかと思えば健在で、先日はオールキャストでうじゃうじゃ寄って来た。

この夏、彼らは十分人々を楽しませてくれた。子供だけでなく大人も夢中になってエサを投げた。食事しながら野生のエイがたくさん見られる、そんなレストランもないだろう。小さなものは皿のサイズ、ボスのエイ・リアンは10キロ近い。潮が満ちるのが待てず、背中を水上に出して波打ち際まで突っ込んで来るのだ。中には2m以上の岸壁から下に降りて触りたがる人もいたが、来年の6月からは降りて背中に触れられるようにするつもりだ。エイ達は少々触れても気にせずエサを食べるくらい人懐っこい。ただし尾には猛毒を持つ巨大な刺があるから注意が必要。踏みつけようものなら足をやられて大変なことになる。厳格なルールを決めて、それを守れば大丈夫だ。面白いからテレビ取材も呼ぶことにしよう。サメやマムシに触れるのもスリル満点だが、エイに触れるのも覚悟が必要だ。それでも構わない人は是非どうぞ。エイの名物料理も作るか・・市場で仕入れて来たやつで・・

なついて愛着の湧いた彼らを食えば後味が悪い。鮮度の良いエイは驚くほど美味しい。