豪快美味 野人の牛バラカレー | 野人エッセイす

野人エッセイす

森羅万象から見つめた食の本質とは

野人エッセイす

余計な脂を除き サイの目に
野人エッセイす

これで4キロ分 フライパンで
野人エッセイす

タマネギを加え溶けるまで煮込む
野人エッセイす

まだまだ・・煮込む
野人エッセイす


これは野人の自家用ではなく、ゴーリキマリンビレッジのカレーで、10年間同じ作り方をしている。価格の割には旨い事この上なく、今もフアンが非常に多い。訪れた読者で食べた人もいるだろう。作り方は極秘だが話せる範囲で紹介する。

使用する肉は国産牛のバラ肉で、十数キロの塊を使う。バラ肉でも首に近い「ブリスケ」と言う肉の仕分けから始め、余計な脂肪をカットする。この肉は歯ごたえはあるが、焼き肉にしても味の深い本当に旨い肉だ。これをサイの目切りにして大型フライパンで炒め、1時間煮込みながら丁寧にアクを除く。大量のスープ用タマネギを加えてさらに1時間煮込む。特製のカレールーを加えてさらに二時間煮込み、再びタマネギを加えて2時間煮込む。肉の脂だけでなく、肉も数分の一まで溶けたら完成だ。肉はわずかしか見えなくても肉汁が溶け込んだカレーなのだ。市販の他の肉でも試したがこの味は出なかった。

6時間以上かけて完成したカレーのコンセプトは、小さな子供からお年寄りまで安心して食べれて、食べ慣れた家庭カレーよりも旨いカレーだ。辛みはほとんどなく、誰が食べても美味しいという。個性ある辛いカレーは専門店で食べたほうが良い。毎日食べれるカレーとは家庭の味で、さらにその上を行けば言うことは無いだろう。その決め手が肉と時間だ。だからたいした小細工はしていない。

マリンビレッジで出すこのカレーはセルフで、ご飯とカレーを用意しているから、自分で好きなだけ盛るシステムだ。中には大皿からこぼれるほど入れるツワモノもいる。これで¥680は安いだろうが~。天ぷらランチや焼き牡蠣食べ放題でカレーも希望すれば+¥500。来られたら是非賞味していただきたい。10年間値上げもしていないが、一言言わせてもらえば・・原価率は50%を超えている。まあ仕方ないだろう、商売下手だし・・