クチナシの花 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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「い~までは首輪も~ ま~わるほど~ 痩せて~やつれた~ ポチの姿~・・」と言う歌が昔あったが、山にクチナシの花が咲いていた。クチナシはアカネ科の落葉低木で西日本の山中に自生している。甘酸っぱい香りを放ち、花びらはサラダで食える。実は昔から薬用、着色料として利用されて来た。実が開かないから「口なし」と付けられたらしいが、そもそも木の実には口など最初からない。日本では飛鳥時代から利用されていたようだ。野人の郷里の大分ではクチナシの実で「黄飯」を作るが、まあサフランライスみたいなものだ。三重県では餅をつく時に入れて「黄餅」を作る地域もある。黄色の着色料にはクチナシ、サフランの他、カレーに使うターメリックもある。どれも味や香りがあるわけではなく色だけだ。

前の会社で、100万坪の敷地に遊歩道や水生の沢、ヤブツバキ谷、アケビの小道、花菖蒲園、果樹園体験ランチ東屋などを野人が作り、部下の女子社員達にも山菜や樹木の特訓をした。その彼女達がヤマハ音楽教室の子供達に草木染め体験をさせたいと言い出した。クチナシがイヤと言うほど自生していたのでクチナシに決定。Tシャツかハンカチを染めると言うので、野人が、「そんなものはつまらん・・保護色になるからパンツにしろ」と提案したのだが見事に却下されてしまった。幸福の黄色いハンカチよりも、洗わなくても目立たない実用的な「幸せな黄色いパンツ」のほうが良いと思ったのだが・・・

とにかく・・クチナシの花は良い香りだ。



ブログを始めた昨年3月の記事


野生のハーブ 食品着色料

http://ameblo.jp/muu8/entry-10082965943.html