オール阪神・野人の漫才 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

オール阪神・野人

阪神 永田まりさん

収録外 カメラマンも笑えるダジャレ


写真は昨年の6月のものだ。神戸サンテレビ、ビッグフィッシングの取材で総勢8名の番組スタッフが参加した釣りの対抗戦だ。阪神さんの他、永田まりさん、元釣りサンデーの今井編集長も参加した。今年の6月も来る予定だったが中止となった。サンテレビとの付き合いはもう20年近い。当時釣りサンデーの社長だった小西さんにカジキ釣りを頼まれたのがきっかけだった。小西さんとは野人が20代で離島遠征瀬渡し船の船長をしてた頃からの交流があった。屋久島から秘境ガジャ島目指して三日間の遠征を二度かけたことがある。詳しくは「東シナ海流」に書くつもりだ。三重に来てから連絡がありどうしてもカジキを釣らせてくれとのことだった。番組のタイトルの画面は20キロのバショウカジキで、やや迫力に欠けるとのことで、大物目指してグアムなどに数度の遠征をかけたがさっぱり釣れなかったらしい。クルーザーで大王崎沖の黒潮本流でカジキローリング、二日目に、3m強、120キロのブルーマーリンを仕留めた。そのカジキが番組の画面を飾る事になった。それが縁で、ビッグフィッシングだけでなく、「ザ・ヒット」などのルアー番組の取材も引き受けるようになった。司会の前田由紀子さんも何度か来た。局と提携して「サンテレビ杯マリンキャスティングフェスティバル」も10年近く続いた。野人が合歓マリーナの支配人の頃だ。神戸まで番組の解説にも数度出向いた。阪神さんは当初から今も司会をしている。ある日、野人が遅刻した事があった。まあ早い話寝坊したのだ。おまけに三重から神戸に行く途中、渋滞して1時間の遅刻になった。間に合わないまま番組は始まり冒頭で阪神さんが言った。

「今日は野人さんまだ来てまへんのや。野人~!何処にいはるんですか~!皆、探してまっせ~~早よ出てきなはれ~!」・・

番組を見ていた関西在住の合歓マリーナの会員さんや知人は大笑いしたらしい。さっそく、「またすっぽかしたん~? 阪神がおらんどったで~笑えるわ」と電話があった。

バツの悪い顔で局に顔を出すと友人のプロデューサーは笑いながら許してくれた。そればかりか辞退するのにギャラまでいただいて、おまけに夜の飲食は深夜まで、ホテルも手配してくれて至れり尽くせりだった。遅刻の理由を聞かれ、「山へ柴刈りに・・」と答えた。会社を興した今でもたまに連絡があり年賀状も来る。それが彼の頼みを断れない理由だ。この取材も永田さんや今井編集長など、皆古い知人ばかりで和気藹々と大漁で終わった。また来年もやってくるだろう。仕事と言うより「遊び」だと思ってやっている。阪神さんは収録中も他の時間も変わらない、とにかく笑える男なのだ。