ブログを書く目的とペタについて | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

日記を書く習慣は子供の頃からなかった。むしろ書くことが大嫌いで苦手だったのだ。母は稀に見る達筆で、以前、ヤマハ社長の奥さんが母からの手紙の返事をとても書けないと言ってきた。彼女の高齢の父は達筆だったが、「今時こんな凄い字を書ける人は滅多にいない」と言われて気後れしたらしい。しかし野人から見ればミミズがのた打ち回ったような字でさっぱり読めないのだ。小さい頃、習字に行けとうるさかったが、海山が忙しくてそれどころではなかった。大人になってからも「あんたの字は小学生並み」と言われ続けた。野人が8年間連載しているエッセイの雑誌も毎回買って読んでいたが、「あんな下手なエッセイ、いい加減止めたら?」と、やたら文句が多かった。

高校大学でもノートを持たず、今も手帳もペンも持っていない。本はイヤになるほど読んだが、字は書きたくないのだ。漢字も覚えられない。

ブログを始めた理由は、この会社を興してから、必要性があり、同時に3冊の本を書き始めたのだがさっぱり進まない。面倒でいつも後回しになり、そのうち忘れてしまうのだ。元々頭にあることをパソコンで活字にするだけだから、根を詰めれば1日4千字としても20日もあれば1冊分の8万字くらいは書けるはずだがやらない。さらには4冊目の必要性が迫られた。苦肉の策は、ブログに記録していけばイヤでも完成するだろうと思って書き始めたが、その通りになっている。それに多くの人に読まれ、少しでも役に立てれば幸いだ。野人の自慢話でも自己主張したいわけでもない。ブログテーマを上から順に読んで、それとなく野人の伝えたい事がわかってもらえたら嬉しい。

会社の理念は「古くからの技術、資源を活用する事」で、目的は農業漁業などの「一次産業の復興」だ。テキスト代わりとなる本は、自然界の食材を活かす「大自然の食卓」、過疎化した集落を再生する「視点を変えれば山も動く 開け村!」、野人の創造力の原点であるヤマハの川上源一を語る「東シナ海流」だ。必要な4冊目とは環境を修復し、衰退する農業を再生する完全循環型の「ピラミッド農業」だ。食料自給率低下の危機もある。

難しい長文ばかりでも息切れするから、息抜きに「スイミン愚物語」や「昼下がりのジョーク」、「自給自足の方程式」を書いた。「気の科学」は農業理論を理解してもらうのに必要にかられてやむなく書くことにした。書けば宇宙だけでなく霊や魔の世界も避けて通れない。息抜きのテーマ以外は何処かのパーツになる予定の内容だ。だから日常の日記的な話は意外に少ない。あくまで目的はタイトルの如く「エッセイ」なのだ。知識や写真を公開するのが目的ではないが、読者が喜べばそれもまた楽しいものだ。読んで感想のコメントをいただけるのも嬉しい。読者と共に論文を完成させたいと言う気持ちも強くなった。

ペタについては、考え方は様々だが、野人はペタ返しを望んではいない。訪問も読者になるのも自由な事。相互読者も求めない。アメンバーの意味もいまだによくわからない。公開する以上必要ないと思っている。ペタも300を超えると全ては読めない。どんな人が読んでくれているか訪問するのは楽しいものだ。その証がペタだと思っている。ペタのお礼のコメントなど不要のもの。野人もそんなことはしない。どちらが先も後もない。「見た・・」の挨拶の意味だけで良いのではないだろうか。