ブラックベリーの美容効果 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは


農園のブラックベリーを大量に収穫した。まだまだこれから8月にかけて収穫出来る。他のイチゴと違って赤いうちは未熟でまっ黒になると食べられる。原産国はアメリカ中部で、バラ科の落葉低木だがトゲはなく、半つる性だが巻き付くつるではなく、フェンスなどへの誘引が必要だ。放っておくとつるが横に延びてブッシュになってしまう。

一般的にキイチゴ呼ばれる「ラズベリー類」とは異なり、実が非常に大きく、しかも大量に実る。やや酸味が強い甘さで細かい種があり、気になるなら濾せば良い。野人は気にしないからそのままジャムにしている。

今、このブラックベリーが健康と美容に見直されている。ブルーベリーの「アントシアニン」の抗酸化作用が注目を浴びているが、ブラックベリーはそれ以上のアントシアニンを含んでいる。アントシアニンは活性酸素をブロックすると同時にメラニンを作り出す酵素をブロックする。化粧品の美白成分として認可されているようだが野人には無縁のものか。海外では心臓病やガンの予防効果の可能性があるとして注目されているらしい。

ブラックベリーは痩せ地でも非常によく育つ。伸びていやになるくらいで肥料など必要ないのだ。その生命力は凄まじい。ブルーベリーのように「酸性土壌」がどうのと、まったく気を使う必要もないし、収穫効率もブルーベリーよりはるかに良い。塀の内側に植えたら瞬く間に塀は占領されてしまうだろう。実はびっしり、ずっしりと鈴なりだ。こんな楽で笑いが止まらないものもない。つるを切って挿し木すれば幾らでも簡単に増やす事が出来る。無精者におすすめの逸品だ。このブラックベリーをジャムにして、さらにブラックベリーソースでポークをソテーしてみるか・・・視力と美貌が増す事だろう。