天高くそびえる「ゴボウの木」 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは


農園のゴボウの花が咲き始めた。これはもう野菜と言うより「天高くそびえるゴボウの木」だ。高さは2mを超え、その葉はハスの葉よりもデカイ。通路にまではみ出て歩行妨害している。花はアザミに似た奇妙な形で、トゲトゲに守られ、触れるとやや痛いのだ。ニンジンも木みたいにデカクなって満開だがそれよりもデカイ。「ゴボウ抜き」は無理で、もはや引き抜くとか言うレベルではなく、倒すにはノコギリが必要になりそうだ。幹は硬く太く、カマは歯が立たない。この分だと種が飛び散り、来年は園内中ゴボウだらけになりそうだ。まあどうせ草が生えるのだから一向に構わない。大根でもニンジンでも好きなように生えれば良い。邪魔になったら野菜と言えども草ごと刈り取ってくれる。どうせ切り株からレタスでもネギでもキャベツでも生えてくるのだ、トカゲの尻尾みたいに・・・白菜の花茎も二m近く立ち上がったが、占領体積はゴボウがナンバー1だ。あの貧相なゴボウが・・と思うと「あっぱれと」褒めるしかない。