夏のイチゴと島ラッキョウの相性 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

自然循環実験農園のイチゴは夏だというのにまだまだ食べられる。しかもまだ一度も草を刈っていない。イチゴを負かすような草が生えて来ないのだ。昨年の夏、イチゴは草に埋もれていたのだが今年は違う。イチゴはまだ花が咲き、小さいが実がなり続けている。イチゴのうねにはところどころに島ラッキョウとニンニクが植えてある。どのような関係かはまだ不明だが、イチゴが生い茂り、草を抑えているとしか思えないのだ。他のうねに比べて明らかに草がない。昨年から草マルチをしているうねはいまだに草が茂らず、草刈の必要がないが、イチゴのうねには草マルチもしていない。ランナーが伸びて、隣のうねもイチゴに占領されそうだが、イチゴの好きにさせてある。イチゴが草を抑えるのなら十分他のうねにも活用出来そうだ。野菜の味には凡人の野人だが、今日、この小さなイチゴを味にうるさい女史に進呈した。スーパーの3分の一程度の大きさだ。先月はもっと大きなものが出来ていたが、暑さのせいか今は小さなものしかない。女史の評価は「大感激」だった。酸味も甘味も市販のイチゴの数倍、「比べ物にならないくらい濃厚で美味しい!」と言う。食べてみたのだが野人には酸味しかわからない。「おりゃ いらない・・」と全部彼女にあげてしまった。スーパーの商品にするのはともかく、旨いイチゴをならせるには何もしなくて良いと言うことだけはわかった。イチゴは思っていたよりはるかに逞しい。肥料もまったくやらないのに島ラッキョウも巨大になった。しかもアクがなくて沖縄で食べたものより旨いのだ。結局すべてのうねに他の野菜と島ラッキョウを同居させることにした。うねを耕す事がないから生えていて困る事もない。イチゴや島ラッキョウにはクローバーと同じような効果があるのかも知れない。もっと研究を続けたい。