気の科学5 意識体の構造と仕組み | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

意識体は「電子」で出来ている。巧妙に組み合わさった「電子の集合体」だ。同じ電子が物質と生物のような有機物に分かれたが、何故生物だけが意識を持つようになったのか、答えは簡単だ。生物は人間から小さな細菌まで意識を持っている。腸内菌や白血球や皮膚細胞などは人の意識と関係なく役割を果たす。その分子構造から、動かないと言うより動けない無機質に対して生命を持ち自ら動き回る有機物にはその全体の動きをコントロールする指揮官、つまり「判断」が必要なのだ。歩き回らない「植物」も種から芽を出してからは判断を下しながら育っている。育つ大きさ、方向、葉の位置などの他、養分が足りないと大きくならずに早く実をつけ、次世代の為に環境を整える。外気温を感知して葉を落とし冬眠もする。これらは当たり前のようだが立派な「判断」だ。人の場合、細胞は親の遺伝子を引き継ぎ、お母さんのお腹の中で育つが、ある時期になれば意識体の卵が宿る。それはまた別の仕組みがある。元は全て違う意識だ。羊水の中で海を体感、生まれてからは這ってハイハイ、やがて四つん這い、それから二本足で歩くようになる。言い換えれば人類のたどった道をすべて経験することになる。そこから肉体を使い果たすまで色んなことを経験するが、同じ環境で同じ育て方をしてもまったく性格の違う兄弟が育つのは、意識の「元」が異なるからだ。顔や骨格などは親から引き継ぐからよく似ているが、意識には遺伝子はない。それぞれの考え方が違うのも当然の事で、犬も猫も同じことが言える。

意識体は星と同じように全宇宙に充満している。有機物が多いほど多いのは当然で、意識も元は同じものから生まれた森羅万象の「万物」なのだ。その構造もまちまちで小さなものから複雑なものまで無数にあり、動物と同じように進化する。しかし肉体を持たなければ進化の度合いが異なるのだ。だから人とは違うことが出来るが非常に遅れている(笑)。

意識体を崇拝したり神格化したり、恐れたりする必要はない。元は人の心と同じようなものなのだ。その構造はピンからキリまであり、弱ければ分解や融合を繰り返す。それは物質や有機物と何ら変わりはない。元は静電気と同じ電気だから敏感な人は意思として感知出来る。猫などの動物もある程度は感知出来る。たまに部屋の天井など点を追っているのはその為だ。休まずに働く「有機細胞」と違い、判断を必要とする意識体は休息を必要とする。人が眠るのは肉体ではなく意識が眠るのだ。肉体細胞は寝ている間も働き続ける。脳も例外ではない。脳細胞が寝たら大変な事になる。脳と言う司令室の「意識体」が眠っているのだ。ソファーから落ちたら痛みの細胞信号で目が覚めるし、血の血行が悪くなれば細胞が脳に信号を送る。だから無意識に寝返りも打つ。当直である「意識の分身」がそれくらいは「担当」しているのだ。それを「無意識に・・」と言っている。ただ、判断出来ない重要事項は親分を起こすしかなくなる(笑)。