サクランボのようなユスラウメ | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

そろそろユスラウメが熟し始めた。ピラミッド農園には約15本のユスラウメをうねに配置している。サクランボに似た赤くて可愛い木の実だ。サクランボほど甘くはないがそれでも美味しい。懐かしがる人もいるだろう。子供の頃、生垣のユスラウメはご馳走だった。サクランボの木は一般的ではなく、サクランボも缶詰しか食べた事がなかった。つまり本当のサクランボの味を知らなかったのだ。サクランボは別世界の憧れで、サクランボに思いを馳せてユスラウメを食べていた。キイチゴも桑の実もユスラウメの足元にも及ばなかった記憶がある。ユスラウメは酒に漬けてもジャムにしても味がはっきりしない。やはり生食が一番美味しいようだ。他の使い道としては、シロップ漬けにしてケーキなどのトッピングが向いているのかも知れない。