エメラルド -347ページ目

エメラルド

好きなことや日々の雑感を書き綴ってます

考えてみると。

V3の時に、1号と2号って死んでるんだよね。

(少なくとも、子供の私は死んだと思っていた)

ライダーマンなんて、絶対死んだと思ったよね。

(あの装備だしさぁ)

それは、すごくすごく悲しかった。


でも、彼らは生きていた。

V3のピンチに帰ってきてくれた。

それは、すごくすごく嬉しかった。

そして、燃えた。


だから、タックルが生き返らなかったのは、ショックだった。

タックル死んだ時、夢にまで見たもん。

いつか戻ってくるんじゃないかなーと思ったけど。

結局、彼女は帰らなかった。



今のジャンプはわかんないけど。

昔のジャンプマンガって、死んでは生き返るの繰り返しだったよね。

リンかけとか、男塾とかさ・・・

大好きなマンガがいっぱいあった。


倫理的ににどーなんだとか。

PTA的にはかなり評判悪かったみたいだけど。

大人に何がわかる的な感覚で。

そういう展開を受け入れていた。

(大人になっても受け入れたけどさ)


まぁ確かに、安易に人を死なせてそれで盛り上げるってのもどうかという思いはあったけど。

子供たちが、死んでも生き返るなんて気軽に考えられても困るとは思ったけど。

でも、そこはやっぱり物語という割り切りがあってさ。


好きなキャラが死んだ時は本気でショックだし。

それで奮起する生き残った仲間たちには共感するし。

仲間のピンチに甦ってくるとこはかーなーり燃える。

そんなマンガが大好きだった。


だから、そんなマンガ全盛の時代に。

死んだら絶対甦らないジョジョはショックだった。

シーザーとか花京院とか、生き返ってほしかったもん。

そんな独自路線のジョジョも、かなり好きだったんだけど。


三条先生も、そんなジャンプで連載してたんだよね。

ヒュンケルなんて、何度死にかけたことか・・・

(そうさ、私はヒュンケルが大好き)



ドライブって、ある意味ジャンプ的。

敵対した者との共闘とか。

命をかけて仲間を先に進ませるとか。

かつてのジャンプマンガの要素、かなりあるよね。

大好きな、燃える要素。


だからだから。

やっぱり、チェイスには生き返ってほしいんだよ。

(あ、ブレンも一応・・・)

あのまま死んでほしくないんだよ。


ドラゴンボール集めてお願いしようかしら?

家に帰ったら、物凄く大きな荷物が届いていた。

思わず、「何注文したっけ?!」と頭を抱えてしまった。

いや、知り合いからお米が送られてきたんでしたけどさ。

私はつい、「ライドチェイサー、無意識に注文しちゃったのか?!」とか思ってしまった。

フィギュアーツの乗り物は、とっても大きな箱で届くと聞いたもんで・・・


昨日届いたフィギュアーツ魔進チェイサーがかなりかっこよくて。

武装セットも欲しくなった。

でも、もう予約終わっちゃったからなぁ。

他店で見ると、えらく高くなってるし。


そんなふうに、おもちゃを見て萌えはするけど。


まだ現実に帰れない。

なんか、何もやる気起きないや。

イベントレポも書き方模索中だし。

剛くん過去作品感想も、なんだか今は書きたくない。


そう言いながら、望ましい未来はどうしたら来るのか。

妄想しつつ、願わずにいられない。

剛くんを救うには、チェイスに帰ってきてもらうしかないんだよ。


思えばかつて、ドライブの何か(何が出てくるかわかんないタイプのもの)買うと、必ずチェイサーが出る時期があった。

またあんたか・・・なんて思ったりもしたんだけど。

幸せに気づかずにいたんだね。

5回映画見たけど、とうとうチェイスの免許証来なかったよ。

縁が切れちゃったのかな。

いてほしい時にはもういないってね。




チェイス、どんな姿でもいいから。

剛くんとこに戻っておいでよ。

今朝、次男とご飯食べてたら、テレ朝の情報番組で、話題の検索ワードランキングみたいのやってて。

4位にチェイスが、7位に魔進チェイサーが入ってた。

(もしかしたら、他にも誰かいたのかもしれないけど、私の目に入ったのはチェイスと魔進チェイサーだった)

思わず、「チェイス4位入ってるー!」とか叫んでしまった。

そして、「うんうん、魔進チェイサーの7位は、確実に私の検索が入ってるよ」とかわけのわからんことを言ってしまい。

次男に、「早く食べて準備しようねー」と生温かく言われた。


ごめん。

その4位の人のせいで寝坊してこんな時間になったなんて。

次男には言えない・・・


そして、7位の検索結果がこれだ!




届いたよ、フィギュアーツ魔進チェイサー。

つま先が曲がるのに感動した。




私のポージングではアレだけど。

とにかく、かっこいいの一言だな。


しかし、どんなにかっこよくても。




ここん家来たら、まずカレー食べるんだってさ。


一緒にカレー食っても、ダチじゃねーよっ。




あ・・・自分で書いてて泣けてきた汗


とにかく、チェイスが戻ってきてくれないと。

剛くんが救われないから。

どうにかして戻ってきてくれないかといろいろ考えている。


てれびくんには、「活動を停止した」って書いてあるのよね。

活動停止しただけなんじゃねーの?

再起動できるんじゃねーの?


そもそも、映画の方がすごい大爆発だったと思うんだよね。

進ノ介かばって、もろにくらったわけじゃない。

でも、何とか生きてたじゃねー。


そういえば、タイプフォーミュラと戦った時だって。

コアまで破壊されたみたいなこと言ってないっけ?

それでも、生きてたよね。

ドクターで何とかなったよね。


そんなことを、延々と考えている。

寝坊したのもそのせいだ。

仕事に身が入らないのもそのせいだ。


楽しみなファイナルのこととか考えようとするんだけど。

なんか、逆に終わっちゃうんだなーって落ち込んできたりして。

やだやだ、チェイスが戻ってこなきゃやだ!

(もちろん、ブレンにも戻ってきてもらいたい)


そんな感じで。

1日中物語の世界にいるような感じで。

現実に戻れないでいる。


剛くんがかわいそうだっあせる




日曜日の雑感終わり。




これでは日記になりませんな。


放送後パソコンに向かい、テレ朝と東映のサイトをチェック。

その後、フィギュアーツ魔進チェイサーを注文。

どうしてもっと早く買わなかったんだろう。


好きだ好きだと言っていた魔進チェイサー。

ぶっ壊れたライダー。

剛くんが好きになっちゃってからは、そんなに燃えなくなってたけど。

やっぱり、魔進チェイサーはかっこいいよ。

そして、悲しいよ。

ライダーとかハカイダーとか、石ノ森キャラの宿命。

人ならぬものの悲哀を背負った存在。

そんな魔進チェイサーの真髄を見た気がした。



ドラゴンボール見ながら、次男と朝食。

次男の前では平気を装うけど。

ウイスの声が森田さんなもんで。

何かしゃべるたび、「蛮野、貴様だけは許さんっ!」とか言ってしまう。


いつもなら、この後、録画したものをもう一回見たりするんだけど。

今日は、とても2回見る気にはなれなかった。

というか、振り返るのすらつらい気がする。

何気ないひとコマに泣けそうだ。


ダンナがパソコン使い始めたので。

午前中は家事に努め。

終わってからは、部屋に引きこもる。

次男がちょっと心配してたみたいだけど。

ごめん。少しひたらせてくれ。


ひたすら、剛くんの切抜きの整理とかしてた。

剛くんていうか稲葉くんなんだけどさ。

稲葉くんも、いろいろ苦労したんだろうなーとか。

もう完全に剛くんと重ねて、愛でていた。


今日は、ドライブファイナルのチケット発券日だった。

実は、最終日のスペシャルステージ、最速先行に当選したのだ。

ライダー史上初めてだよ、最速先行で買えたのなんて。

(ドライブ人気ないのか?とか心配になってしまった)


発券は2時からなので、何とかセブンイレブンに行きたいのだけど。

雨降りということもあり、ダンナが「今日は買い物になど行くな」と、強く諫めるんだ。

発券してもらうだけなので、別に今日じゃなくてもいいわけだけど。

どうせなら、発券日にちゃんと入手したいじゃない。

そこで、4時ごろダンナが風呂に入ったので、その隙に急いで家を飛び出した。


往復10分で帰宅。

家に帰ってから、改めてチケットを確認。

うーむ、大分後ろの席のようだな・・・

でも、1階だし。

行けるだけでも、ラッキーだよね。


夜は、花燃ゆ。

高杉が逝く。

高杉、タイミング悪かったね。

今日じゃなかったら、もっとあなたのこと偲んだのにね。


あ、ニンニンもちゃんと見たのよ。

でも、今日のドライブ見ちゃったら、もう語れないよね。


番組が終わって、映画の宣伝が入って。

「re-ray」が流れた。


♪真っ赤に燃える太陽 背中受けて

♪ここから行くさ 愛された日々の証明・・・


いつもは進ノ介のことを思うこの歌詞が。

今日は、剛くんのイメージになった。


剛くん。

つらいなんて言葉じゃあらわせないよね。

そんなあなたのことを、私はとてもとても愛しいよ。


そんで、チェイスのことを思うと。

なぜか、和楽器バンドの「なでしこ桜」が思い浮かんできた。


♪儚く揺れる なでしこ桜 乱世で生まれた花よ

♪紅く染められ 今、よみがえる あの日のにほひ・・・


いや、これアニメ戦国無双の歌で、全然関係ないんだけどさ。

なんか、チェイスのイメージになってしまって。


チェイス、みんなでキャンプして枕投げしたいね。

人も、人ならざる者も、みんなみんな幸せになれればいいのに。

今日は、次男の誕生日だった。

「何か欲しいものは?」って聞いたら「焼肉食べ放題」っていうので。

長男も呼んで、3人で焼肉食べ放題の店に行った。

(ダンナは、当然のように行かない・・・)


長男は、「こんな家いたくない」って、進学を機に出てって。

ダンナの最悪の状態を見てないのよね。

次男は、それを私と一緒にずっと見てきたわけで。

仕事を辞める経緯も見てるわけで。

何というか、いろいろ我慢してるような気がするのよね。

ほんとに必要なお金は要求するけど。

格別、無駄遣いというかあれこれ欲しがらないんだなぁ。


長男は、独り暮らししてるとはいえ、生活費とか全部うちで出してる。

ダンナがひどいことになってるのは知ってるけど。

あの気の狂いそうな日々は見てなくて。

だから、どこか他人事みたいな感じで、キャンパスライフを楽しんでいる。


考えてみると、次男が一番大人なのかもしれないなー。

ごめんねー、お母さんが一番子供かもしれないー。

一家の大黒柱なのに。

剛くんに貢ぎまくってるよー。

でも、好きなの。許してー。


3人で、動けなくなるほど焼肉食べて。

ビデオ屋さんに寄って、それぞれの趣味の世界のDVD借りて。

(私は、剛くんの過去出演作品よー、うふふドキドキ

家に帰ってケーキ食べて。

まぁ、食べるぐらいしか一緒に行動しないわけだけど。

何となく、楽しかった。


その後、10時過ぎに長男を送っていって。

帰り道は、ちょっとだけ夜のドライブ。

(私だけなので)

「time」をガンガンかけて。

今度は、ブレンじゃなく剛くんのこと思いながら走った。


ああ、剛くんとの思い出も書きたいのよー。

でも、どんなふうに書くか、今模索中。

明日のチェイス祭りが落ち着いたら。

レポも書き始めるのかな。


そう、明日はドライブ。

また、いろいろ思うだろうけど、それもまた受け入れて。

全て抱えて走ろう。

愛があるから、頑張れるのだ!


考えてみたら。

息子たちと剛くんと。

私は、年下の若ぁい男の子たちに支えられて生きてるんだなぁ・・・


今日は、朝からマッハの歌(Full throttle)聞いて。

一日中頭の中がフルスロットル!

むつこさん、ちゃんと仕事してるの?と心配するなかれ。

剛くんのこと考えながら、ちゃんと仕事も頑張る。


家に帰れば、また現実はいろいろあるけど。

家事が終わってPCが使えれば私のパラダイス。

剛くんの過去映像見たりして、うっとり。

もぉ、「かっこいい」しか出てこない。


そしてそして。

剛くんイベントの後、勢いで注文してしまったフィギュアーツマッハ。

注文したのはドライブやチェイスが先だけど。

家に来てくれたのは、マッハが一番。

我が家の初フィギュアーツです。




ドライブのおもちゃは、食玩にとどめるつもりだったけど。

ベルトさんも買っちゃったことだし。

やっぱり、こういう本格的なのっていいよね。


今まで、S.I.Cとか装着変身とか買ってきたけど。

フィギュアーツってなんかなめらかでいいわー。

いろいろかっこいいポーズがとれそう。




といっても、私の腕ではこの程度だけどさ・・・


そして、我が家に来る子は結局。




こんなふうにカレー食べたり。

非常に昭和的な日常を送らされるのよね。


ともかく、フィギュアすらも。

「かわいー、かっこいー」と萌えて燃える。

そんで、改めて。

先日の日曜日の幸せをかみしめたりするのだった。

(約束は果たせなかったけど・・・)


ま、録画見ちゃってからは大変だったけどね・・・




短い天下でしたね・・・


昨日、ずっとブレンのこと考えてて。

今日も、これからのドライブのことを考えてた。


必ず最後に正義は勝つだろうけれど。

その過程で、悲しいことは起きる。

たとえ子供番組であっても。

それは、避けられないこと。


でも、避けたい。

たかがドラマでも。

好きな人たちが悲しむのは耐えられない。

一年間つきあってきた人たちだもの。


だから、願望をこめて。

頭の中の妄想を文章にしてみた。

ブレンを偲んで、三つの物語を。

(私の話、一つしかありませんが?)


仲良くケンカしなみたいな感じで。

うまく共存していけたらいいのにね。

みんないつまでも子供みたいに。

わちゃわちゃと騒いで過ごせたらいいのにね。


3日ほどかけてブレンさんを偲んできましたが。

(これのどこが偲びですか?)

そろそろ、剛くん命に戻ります。

さっき、高校生剛くんのDVD見ちゃったし。

フィギュアーツマッハも届いたことだし。

イベントのレポも書きたいし。


日曜日が来ると、またいろいろ動揺すると思うので。

とりあえず2日間ぐらいは、剛くんのことだけ考えていたいです。

チェイスには絶対死んでほしくないし。

剛くんと友達になってほしいので。

願望を込めて。


こういうの嫌いな人は、決してお読みになりませぬようお願いします。







ダウンダウンダウンダウンダウン







「俺の部屋でお泊まり会って、なに勝手に決めてんだよっ」

俺の提案に、剛はたちまち怒鳴り声を上げた。
剛の怒りも尤もだと思ったが、ほかに場所が思い浮かばなかったのだ。

霧子のところでお泊まり会をした時は、楽しかった。
しかし、女の子の部屋に頻繁に泊まりにいくのはよくないことだと、進ノ介に聞いた。
世間がどうとか、ご近所の噂になるとか。
そういえば霧子も、「あんまり騒ぐと近所迷惑よ」と言っていた。
やはり、ご近所のためにも、霧子の家で枕投げをするのは避けた方がよさそうだ。

「そんなに枕投げしたかったら、進にーさんのとこ行けばいいだろ」
「進ノ介は、警察の独身寮なので霧子やメディックは泊められないと言っていた」
「ネーチャンも呼ぶ気か…てか、メディックって、お前、何呼んでんだよっ!」
「ハートたちにも招待状を出した。来るか来ないかは、奴等の判断に任せる」

剛は、口と目を大きく開けて一瞬言葉を失っていたが、頭をかきむしりながら詰め寄ってきた。
「俺の部屋にロイミュードを泊めるとか、絶っ対ないっ」
「恐いのか?」
「はぁ?!」
「お前は、枕投げでハートたちに負けることを恐れているのではないのか」
「そんなわけあるかっ!枕投げだろうが何だろうが、ロイミュードは俺が撲滅するっ!」
「ならば、泊まりに行ってもいいのだな」

その後、剛の部屋の掃除を手伝わされた。
剛の部屋は、霧子の部屋よりもかなり狭かった。
ここで七人、寝ることはできるのだろうか?


「なぁ、どうしても俺の部屋使うのか?いっそ、キャンプにしねーか」

「キャンプ?」

「外でご飯作って、外で寝るんだよ、テント張って」

「枕投げはできるのか?」

「枕持ってきゃできるだろ」

「キャンプ・・・」

その言葉は、とても魅力的だった。


進ノ介。

ハート。

俺は、みんなでキャンプがしたい。

ロイミュードと人間、共存できればいいのにな。

そんな願望をこめた妄想。


こういうの嫌いな人は、お読みにならぬよう。

思い入れゆえの戯言だと思って、許してー。


チェイスの夏休み2のその後の話。

ということで、スタート。





ダウンダウンダウンダウンダウン





チェイスは、無知で無自覚で無遠慮なやつだ。

仲間を裏切り、敵対しているにもかかわらず、こうして時々やってくる。

そして、ハートにアドバイスを求める。

ハートがまた、それをすんなり受け入れて教えてやるのが気に食わない。

うん、全く気に食わない。


それは、メディックも同じらしい。

近づくチェイスを遮ろうとするのだが。

ハートが、笑顔で止める。

「今日はどうしたんだ?チェイス」

「招待状を持ってきた。よかったら、参加してくれ」


は?

招待状?

何考えてんだあいつ・・・

さすがのハートも面食らった顔をしていたが。

チェイスは、ハートに封筒を押し付けて行ってしまった。


招待状とやらを読んで、ハートが苦笑した。

「おもしろいやつだな、チェイスは・・・お泊まり会をしたいと書いてある」

「きっとやつらの罠ですわ、ハートさま」

「いや、チェイスに限ってそんなことはしないよ、メディック」

確かに、お泊まり会なんてバカバカしい罠があってたまるか。


「詩島剛・・・蛮野の息子の家に泊まりに来いということか・・・ん、各自枕を持参?」

「寝具の用意もされていないようなところに泊まりに来いだなんて、ふざけた話ですわ」

しかし、なぜ枕なんだ?

布団や毛布は用意するが、枕だけないということか?

それとも、枕が変わると寝られないという者への配慮か?



「チェイスは、人間たちの中で、よほど楽しいことがあったんだろうな」
ロイミュードは、人間を支配しようとしている。
しかし同時に、抑えきれない憧れもある。
「ハートさま、誘いに乗るのですか?」
「まさか。ロイミュードが仮面ライダーの家に泊まるわけにはいかないだろう」
そう言いながら、ハートはもう一度招待状に目を落とした。
「枕か…全く人間は、あらゆるものに楽しいことを見出だすものだな」
そうつぶやいた時、ハートの背中がほのかな金色に染まったのを、私は見逃さなかった。

そして私は、ピローショップにいる。
ハートは、明らかにお泊まり会に興味を持っている。
ならば、何かお泊まり会らしきことをすればいい。
それにはまず、枕だ。
この店には、あらゆる枕がそろっているはずだ。


ハートにふさわしい枕。

やはり、キングサイズの豪華なものがいいですね。

中身は、羽毛かな。

低反発枕というのも、試してみる価値がある。

できれば、片端を私に使わせてもらえたら・・・

そんなことを考えながら店を見渡すと、見たくもないものが目に入った。


天蓋つきの大きなダブルベッドの傍らに、メディックが立っていた。

「あら、ブレン。こんなところで何をしてますの」

「そういうあなたこそ、何を?」

「ハートさまの枕を選んでますの。やはりハートさまには、キングサイズの豪華なものがよろしいですわ」

私は、ハンカチを握りしめる。

気に食わない・・・全く気に食わない。


メディックはダブルベッドに乗り、置かれた大きな枕の片端に、試すように頭を乗せた。

こいつ、明らかにハートの隣で寝るつもりですね。

私も負けじと、反対側に乗ってみた。

「ちょっとブレン、どいてくださらない。そこは、ハートさまが寝るところよ」

「ハートは、この真ん中で寝るんですよ。あなたが頭を乗せる場所など、1ミリもない」

「だったらブレンも、そこから降りたらどうなの」

ほんっとに気に食わない・・・


ダブルベッドで言い争っていても埒があかない。

「何をムキになっているんだか。大体、ハートがこんな大きな枕使うと思いますか」

「え?」

「多分ハートは、シンプルな普通サイズの枕を選ぶと思いますよ」

メディックは、正気に戻ったようにベッドから身を起こした。

「ハートさまに似合う枕は、私が判断するわ」

動揺を隠すように、優雅に走っていく。

今の言葉で、多分メディクは普通サイズの枕を選ぶことでしょう。

ひっかかりましたね・・・


しかし、改めて考えてみるとお泊まり会にこんな大きな枕など持っていくものだろうか。

ハートに似合う枕と考えてしまったが、そもそも発端はお泊まり会だ。

お泊まり会に持っていく枕なら、やはりシンプルな普通サイズの・・・

私は、あわててダブルベッドから降りた。


気に食わない・・・全く気に食わない・・・

私とメディックは、それぞれ別の売り場で枕を買った後、競うように戻った。

そして同時に、ハートに枕を差し出した。

普通サイズの、シンプルな。

しかし、カバーに赤いハート模様の刺繍された。

同じ枕を。



「何だ、2人して同じ枕を買ってきたのか」

ハートが、愉快そうに笑う。

「違います、ハートさま。これは私が選んだんです。ブレンが勝手にマネしたんですわ」

「何を言ってるんだ。私は、自分で考えてこの枕を」

「まぁいい。せっかく2人が買ってきてくれたんだ、両方使わせてもらうよ」


メディックの包みに、ふと目をやる。

ああ、こいつやっぱりペア枕を買ってきたのか。

カバーに、黒いハート模様が刺繍された枕を。

メディックも、私の包みを凝視している。

カバーに、緑のハート模様が刺繍されたペアの枕が入っている包みを。


「さて、3人お揃いの枕を手に入れたわけだが、これからどうする?」

ハートが、2人に笑いかけた。

みんな、恋とか愛とか気がつかなきゃよかったのにな。

気づかないままに、みんなでわちゃわちゃ楽しくやってればよかったのに。

ダチだ、ダチじゃないって繰り返してればよかったのに。


そうだったらいいのになって、妄想が膨らんで。

それで、こういうことになった。


以前書いた、チェイスの夏休み の続き。

こういうの嫌いな人は、読まないでね。

寛大なお心でお読みいただければ幸いです。


進ノ介にメールしてるチェイスというか。

チェイスの独り言みたいな。





ダウンダウンダウンダウンダウン






進ノ介。

俺は今、霧子の家のベランダで洗濯物を干している。

お泊まり会というのは、楽しいものだった。


霧子と剛と3人で、ババ抜きというゲームをした。

何度やっても、俺が負けた。

後で霧子が教えてくれたのだが、ジョーカーを引き当てると、俺はずっとそれを凝視しているそうだ。

知らなかった。

弱点は早く克服しなくては。


霧子が風呂に入っているとき、剛がドアの前に座り込んで「絶対のぞくなよ」と言った。

俺は風呂の入り方ぐらい知っているので、のぞく必要などないと伝えたのだが。

「ネーチャンあんなにカワイイんだぞ、のぞいてみたいとか思わないのか」と言われた。

「お前はのぞきたいのか?」と聞いたら、口をパクパクしていた。

こういう場合、「のぞきたい」と言うのが礼儀だったのだろうか。


霧子が、俺のために着替えを出してくれた。

俺はこのままでいいと言ったのだが、「寝るのに窮屈そうだから、リラックスして」というので、着替えることにした。

それは、剛のシャツだった。

霧子は、剛やその友達がいつ泊まりに来てもいいように、着替えや寝具を用意していたのだそうだ。

「やっと使う時がきたわ」と喜んでいた。

俺は、剛の友達ということでいいのだろうか。


前から疑問に思っていたのだが。

剛のシャツにはなぜ全て「GO」と書いてあるのだろう。

この際だから、本人に聞いてみた。

「自分の持ち物には名前を書けって教わらなかったのかよ。あ、お前ロイミュードだもんな、誰も教えてくれないよな」

確かに、そんなことは誰も教えてくれなかった。

でも、剛が教えてくれた。

俺は、剛に礼を言った。

剛は、何だか妙な顔をして、「とにかく、それ俺のなんだからなっ!ちゃんと洗って返せよ」と言った。


だから俺は、今朝起きて、まず洗濯をした。

ピンクとイエロー2種類の洗剤があったので、ピンクの方を使うことにした。

ついでだから、霧子や剛の服も一緒に洗濯機に入れた。


2人は、まだぐっすり寝ているようだ。

剛は夜中、部屋中を転がっていたようだが、今は布団の位置に戻っている。

器用なものだと思った。

2人とも、俺を警戒せずに安心して寝ていると思うと、何だかうれしかった。


そして俺は、洗濯物を干している。

霧子の服は、一番日当たりのいいところに干してやろう。

しかし、こんな小さいものを穿いているのか。

それこそ、窮屈ではないのだろうか?


霧子が起きたら、朝食の準備を手伝いたい。

剛が、エビチリチャーハンが食べたいと言っていたから、作り方を聞いてみよう。

いろんなことを教えてもらえるのは、楽しいことだな。


進ノ介、お前からも、いろんなことを教えてもらいたい。

だが、まずは次のお泊まり会の相談をしよう。

枕投げのルールも教えてくれ。




追記

送信した直後、進ノ介からひどく動揺した電話がかかってきた。

「チェ、チェイス、き、き、霧子のパン・・・その・・・き、霧子の服は、部屋干しにした方がいいぞ」

むぅ、これは日の光を当ててはいけないものだったのだろうか?