チェイスの夏休み 2 | エメラルド

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好きなことや日々の雑感を書き綴ってます

みんな、恋とか愛とか気がつかなきゃよかったのにな。

気づかないままに、みんなでわちゃわちゃ楽しくやってればよかったのに。

ダチだ、ダチじゃないって繰り返してればよかったのに。


そうだったらいいのになって、妄想が膨らんで。

それで、こういうことになった。


以前書いた、チェイスの夏休み の続き。

こういうの嫌いな人は、読まないでね。

寛大なお心でお読みいただければ幸いです。


進ノ介にメールしてるチェイスというか。

チェイスの独り言みたいな。





ダウンダウンダウンダウンダウン






進ノ介。

俺は今、霧子の家のベランダで洗濯物を干している。

お泊まり会というのは、楽しいものだった。


霧子と剛と3人で、ババ抜きというゲームをした。

何度やっても、俺が負けた。

後で霧子が教えてくれたのだが、ジョーカーを引き当てると、俺はずっとそれを凝視しているそうだ。

知らなかった。

弱点は早く克服しなくては。


霧子が風呂に入っているとき、剛がドアの前に座り込んで「絶対のぞくなよ」と言った。

俺は風呂の入り方ぐらい知っているので、のぞく必要などないと伝えたのだが。

「ネーチャンあんなにカワイイんだぞ、のぞいてみたいとか思わないのか」と言われた。

「お前はのぞきたいのか?」と聞いたら、口をパクパクしていた。

こういう場合、「のぞきたい」と言うのが礼儀だったのだろうか。


霧子が、俺のために着替えを出してくれた。

俺はこのままでいいと言ったのだが、「寝るのに窮屈そうだから、リラックスして」というので、着替えることにした。

それは、剛のシャツだった。

霧子は、剛やその友達がいつ泊まりに来てもいいように、着替えや寝具を用意していたのだそうだ。

「やっと使う時がきたわ」と喜んでいた。

俺は、剛の友達ということでいいのだろうか。


前から疑問に思っていたのだが。

剛のシャツにはなぜ全て「GO」と書いてあるのだろう。

この際だから、本人に聞いてみた。

「自分の持ち物には名前を書けって教わらなかったのかよ。あ、お前ロイミュードだもんな、誰も教えてくれないよな」

確かに、そんなことは誰も教えてくれなかった。

でも、剛が教えてくれた。

俺は、剛に礼を言った。

剛は、何だか妙な顔をして、「とにかく、それ俺のなんだからなっ!ちゃんと洗って返せよ」と言った。


だから俺は、今朝起きて、まず洗濯をした。

ピンクとイエロー2種類の洗剤があったので、ピンクの方を使うことにした。

ついでだから、霧子や剛の服も一緒に洗濯機に入れた。


2人は、まだぐっすり寝ているようだ。

剛は夜中、部屋中を転がっていたようだが、今は布団の位置に戻っている。

器用なものだと思った。

2人とも、俺を警戒せずに安心して寝ていると思うと、何だかうれしかった。


そして俺は、洗濯物を干している。

霧子の服は、一番日当たりのいいところに干してやろう。

しかし、こんな小さいものを穿いているのか。

それこそ、窮屈ではないのだろうか?


霧子が起きたら、朝食の準備を手伝いたい。

剛が、エビチリチャーハンが食べたいと言っていたから、作り方を聞いてみよう。

いろんなことを教えてもらえるのは、楽しいことだな。


進ノ介、お前からも、いろんなことを教えてもらいたい。

だが、まずは次のお泊まり会の相談をしよう。

枕投げのルールも教えてくれ。




追記

送信した直後、進ノ介からひどく動揺した電話がかかってきた。

「チェ、チェイス、き、き、霧子のパン・・・その・・・き、霧子の服は、部屋干しにした方がいいぞ」

むぅ、これは日の光を当ててはいけないものだったのだろうか?