飛彩先生が目当てで見始めた「いつまでも白い羽根」。
おもしろかったので、原作本も買って読んでしまった。
ドラマも最終回を迎えたので、その感想というか私なりの雑感。
ただし、結末核心も書いちゃうと思うので、これから見る方、読む方で、
ネタバレ禁止の方は読まないでね。
簡単に言うと、看護学校を舞台にした青春物語。
でも、私は家族の物語と捉えたし。
恋愛要素もある。
ドラマでは、ちょっとサスペンス要素というか大人の恋愛みたいなところもある。
もちろん、医療現場の問題にも触れている。
ある意味、詰め込み過ぎみたいにも思えたけど。
看護学校に入学した少女が、仲間たちとともに困難を乗り越えて立派
な看護師となる・・・なんてありきたりのものでなかったのは確かだな。
主人公木崎瑠美は、国立大学に落ちて、看護学校に通うこととなる。
それには事情があって。
父親が心の病で仕事を辞めてしまい、母親がスーパーのパートで生活を支えているため、家計に余裕がなかったのだ。
部活もやめ、塾にも行けず孤立した高校生活。
国立しか受験できず、結局それも不合格。
看護学校を選んだのは、親に勧められたから。
親は、手に職をつけてすぐに働いてもらいたかったんだろうね。
家庭の事情でこうなってしまったわけだ。
これは、非常に身につまされる話で。
我が家も、ダンナが心の病で仕事を辞めてしまった。
幸い私は正社員だし、持ち家に住んでるので、木崎家よりは恵まれているわけだけど。
息子たち2人の学費とか、どうしょう・・・と思うときもある。
(それなのに、趣味活やめられない私・・・)
それでも、息子たちには望む進路を歩ませたいと思っている。
成績優秀な娘に大学進学をあきらめさせねばならなかった瑠美のお母さん。
どんな気持ちで娘に看護学校を選ばせたんだろうと思ったりもする。
かつて、うちの母も「手に職をつけてきちんとした仕事につけ」という思想から、私を看護学校に行かせようとしていた。
ま、これは私の理数系の成績が壊滅的にダメだったので、実現はしなかったのだけど。
望んでもいない進路に進ませようとする親のエゴは、身に染みている。
(だから、息子たちには望む進路に進んでもらいたいんだ)
ドラマでは、夏のお嬢さん榊原郁恵さんに、生活に疲れたオバサンを演じさせていたわけだが。
親の立場として、娘の立場として、腹立たしいような物悲しいような気持ちで見ていた。
このお母さんは、きっと趣味なんて考えもしないんだろうな。
お父さんはダイナブラック春田純一さんで。
徐々に回復して、娘とも心を通わせられるようになっていくもんで。
お母さんて損な役割だなぁなんて思ったりもしたよ。
退学してもう一度大学受験しようと考えていた瑠美も、やがては看護の仕事に打ち込んでいく。
お父さんも再就職して布団から出てくるし。
ドラマでは、お母さんの心情が語られる場面もあった。
崩壊しそうだった家族が、踏みとどまって再生していく物語。
そんなふうにも思えた。
物語では、男手ひとつで娘たちを育てた父親と、その父の背中を見て育った娘や。
家庭を顧みない夫に失望しながら先を見据える妻や。
亡き妹の復讐のため、みずからの身体を売って犯人を捜す姉。
家族に見放された老人、病児のもとに通う母。
いろんな家族の姿が描かれていたように思う。
だから私は、これは家族の物語なんだなぁと思いながら見ていた。
しかし、この物語は看護学校が舞台。
医療にかかわるいろんな問題も見せつけられる。
医療ドラマとしての側面。
とにかく、看護師の仕事がハードなこと。
きれいごとじゃ済まされないこと。
こんな過酷な環境に、理数系の勉強して飛び込んでくるだけでもすごいよ・・・と、思ってしまう。
(私が理数系ダメなので、なおさら・・・)
それでも、看護学校の場面では、女子校特有のいやらしさもあるような気がしたし。
授業なんて聞いちゃいなくて、一夜漬けでテストを乗り切る人、追試で何とか合格する人もいるわけで。
こんな人たちが看護師になるのかぁ・・・なんて思ったりもした。
ドラマなりの誇張はあるかもしれないけど。
作者の方は、看護学校を卒業なされてるわけで。
実態に即しているんだろうなと思われる。
そして、医療現場での書類の改ざん。
これ、重要な場面というか、原作では学校ぐるみみたいな感じで描かれてるけど。
ドラマでは、一部の看護師の指示みたいな描かれ方になってて。
(まぁ、その方が救いがあるけどさ)
それに怒るべき人も、原作よりは淡々と受け止めてるみたいな印象になってた。
最後に、「この物語はフィクションです。実際の医療現場とは違う場合があります」なんてお断りが出てきたりして。
でも、そういうこともあるんだろうなぁ・・・なんて。
なおさら強く思われた。
これが、現実なんだろうなぁって。
学園青春ドラマにとどまらず、家族の姿、医療問題、いろいろと突きつけてくるこの物語。
そして、恋愛要素もあったりして。
その辺の話は、また後日。
つづく