新年早々愛に行っちゃった110番の日。
あの日の思い出の続き。
前回までのあらすじ。
全国にファンがいるので、覚えておいて損はありませぬ。
組の説明を終え、はぁ…とため息。
この4分間、ノー原稿ですぜ。
ま、まさか何をしゃべるか考えて来なかったのですか?
うぅっ、できるものならお手伝いしたい。
何となく、間がもてない感じ。
組長と虎太郎殿も、生温かい目で見ている。
「ではここで、せっかくですからメンバー紹介とともに各自いろんなとこに出陣してますので、今まで何が印象に残ったか、どんなところでやったか1人ずつ聞いてみたいと思うので・・・」
いきなり話をふって、組長と虎太郎殿に語らせようとする。
「まずは片倉小十郎殿よろしくお願いします」
組長が立ち上がると、大きな拍手。
「白石城にいてあまり出陣していない片倉小十郎でございます」
組長が1番印象に残ったのは、サンシャインでのイベントらしい。
甲冑着て1日中ふらふらしてただけなのに、歴史ファンの方が集まってくれたと。
そこで会った人が後に白石に来てくださって、それがありがたかったそうだ。
「これからもいろんなところに出かけて、白石に来ていただけますように頑張りたいと思います。以上っ!」
あの御方の補足説明によると、百五十人ぐらい集まった方々に「白石の魅力を存分に伝えた」そうですよ。
「では次に、そこでニヤニヤしている我らが旗持ち虎太郎」
「皆様こんにちは。虎太郎でございます」
まばらな拍手からやがて大きな拍手。
1番印象に残ってるのは十月の鬼小十郎まつり。
全国の武将隊に来ていただいてとてもにぎやかな祭りになったと。
「幸村さまあの時2人いましたよね」
(ちっちっち、虎太郎殿っあの時はトリプルですぜ。ちっちゃい幸村ちゃんも来てたじゃないかー)
「ほかに思いつくことといえば、この格好でよく白石で食べ歩きをしてまして。たまーにお店でこの格好のおにーさん見たことあるよっていう人いますか?」
2人ぐらい手を挙げたのかな?
「知らなかっただろう、キミたち。こんなことやってたんだぜ」
虎太郎殿は、「ブログも見てください」ときれいにしめて、またあの御方に話を戻してしまった。
「今日はせっかく時間を割いて来てくださった子供たちに我々の活動とかそういうのを説明しようかなぁと思って・・・まぁ、日本全国でPRして、それなりに応援してくださってる方もいるんだよということをちょっと憶えてもらって・・・」
何とか話を続けようと奮闘中。
「何か聞きたいことあるか」
今度は、いきなり小学生に話をふってきた。
小学生、顔をそむけうつむくばかり。
「武将隊って何ですか?それは根本的だからねーな」
自問自答しちゃってます。
「何かありますか?」
しーん・・・・
(な、何か質問した方がいいんだろうか?)
「大きいお友達でもいいんだけどなぁ・・・」
(申しわけございませぬっ!とっさに思いつかないー)
「まぁ、鬼小十郎まつり、公式発表で九千人ですか。九千人の方が白石城に来てますので・・・」
チャンチャンチャラララの音楽が流れ、間をもたせようとする。
「我々の目標は三万でしたっけ?五万?」
組長の方チラ見。
組長っ何かリアクションしてくださいっ!
「これからももっともっとPR活動に励んでいきたいと思うんですけど・・・」
だ、だれか反応してっ!
「まちの方々ももっともっと祭りに便乗していただいて、商売とかうまーくやっていただくと、とてもみんながこうハッピーになれるんじゃないかなーと思うんですよね」
ああ、それは私も思うよ。
鬼こじゅまつりなんかは町中で盛り上がってる印象あるけど。
どこの祭りもそうなんだけど、商店街とか頑張ってる人は頑張ってるけど、市民すべてが認知してるってわけでもなさそうだもんね・・・
「商売やってるよっていう方がいたら、ちょっとお父さんに、うまく商売しろよと帰って伝えてもらうと、来年もっともっと、九千人とかうまく誘導して、まち全体が、城だけが盛り上がるんじゃなくて、まち全体に盛り上げていきたいなと思うんで、この辺は皆様もご協力・・・」
見事でございます!まさにそれこそまちづくりの基本でございますよ。
と、私は心の中で精いっぱいの賛辞を送るのでした。
ああ、ここで拍手とかするべきだったのかなぁ。
やっぱり、小学生も地元の皆さんも反応薄いのよ。
ていうか、私もそうだけど、こういう場でどういうリアクションするべきなのかって考えちゃうよね。
何となく間があって、組長が「真田の話・・・」とふってきた。
「いきますか」
おおっ!ここからが本題ね。
考えてみれば、武将隊なんだから歴史の講演でしょう!
警察で講演会だからって、防犯の話するわけじゃないのよね。
(そう思い込んじゃってたけど・・・)
ここまでで約10分・・・
相変わらず見惚れちゃって聞き惚れちゃって。
レポは遅々として進まないのでした。
(でも、幸せ)
つづく