鎮魂の旅・春編 2 | エメラルド

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酔うとどうなる? ブログネタ:酔うとどうなる? 参加中

私は、乗り物に弱いのよ。

自分が運転してる時はまだいいけど。

人の車に乗って何か作業を(地図を見るとか荷物をとるとか)すると、たちまち酔う。

酔うと、すごく具合が悪くなる・・・



三陸の海沿いの道を、宮古から気仙沼に向けて走った。

山田町、大槌町、釜石、大船渡・・・

かつてよく通ったところ。

被害が大きかったところ。

ここ、行ったことあるよね。

そんな場所で、震災の爪あとを見る。


鉄の柵が波状になってるのは、寄せる波と引く波で2回やられたせいだろうか。

礎石しか残ってない住宅街。

1階がぶち抜かれた状態の建物。

バラックでやってるコンビニやドラッグストア。

仮設住宅がいっぱい。

瓦礫の山がいっぱい。

鉄くずと化した廃車を積んだトラックと、何度もすれ違った。


この瓦礫、何とかしないとダメだよ。

泥にまみれ、形を失い、もはや使うことは不可能なかつての生活道具。

よそから来た私は、ただ途方に暮れる。

毎日見てるであろう地元の方々は、どんな気持ちなんだろう。


非常に不謹慎な話だが。

もしも、再びあんな津波が来たら。

この瓦礫の山は波と一緒に街を襲うことになるのではないか。

そんなことも思った。


陸前高田に来た。

高田松原で、一本だけ残った松を見ようと思ったのだ。

貝のミュージアムがあるところ。

ああ、きれいな貝がいっぱいあったなぁ。

まだ小さかった息子が遊んでたよ。

しかし、そんな思い出は吹き飛んだ。


貝のミュージアムは壊滅。

まわりにあったはずの建物もなく。

ナビに示される道はない。


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立ち入り禁止になってるとこに、無理やり入ってしまった。


エメラルド


ここ、松や建物があったはずなんだよね。

あたりは薄暗くなりかけて、なんだか霧がかかってるような感じ。

波の音が、不気味に聞こえた。


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枯れた木が一本立ってた。

生き残った一本松は、さらにその奥の車では行けそうにないとこにある。

遠くから写真撮ってみたんだけど。

実は、その写真になんか丸い光みたいのがいっぱい写っててさ。


帰ってから長男に見せたら、こんなのよくある撮影ミスだろって言うんだけど。

たまたまここで、そんな写真が撮れたってのは、何かあるのかなーって。

物見遊山で来るんじゃないという警告か。

流された人々の無念か。

それとも、生き残った人に伝えたい思いか。

まぁ、心霊写真なんてものがあるのかどうかもわかんないけどさ。


この後、碁石海岸の方に戻って、昔泊まった旅館を見てきた。

高い場所にあったので、無事だったらしい。

営業も再開していて、お客さんもいっぱいいる。

でも、海辺の方に行くと、道がむき出しの状態だったりする。


実は、このあたりからナビがおかしくなっていた。

私も、地図を見たりしてるうちに気持ち悪くなってきた。

酔ったんだ。

何とかかんとか陸前高田に戻って、そこからさらに気仙沼に向かった。


気仙沼に向かう道は、もろに海沿い。

ナビが示した道は、かつてはきれいな風景が見れて距離的にもよい道だったのだろう。

でも、今は道なき道の状態。

街灯もなく真っ暗。

すぐそばまで海が迫っている。

もしかしたら、立ち入り禁止区域だったのかも。

途中で冠水しても引き返すことはできないような道だった。


何とかそんな道を通り抜け、気仙沼の街に出た。

信号機があるだけで安心する。

昔泊まったホテルは、営業していた。

市場も、お土産屋さんもやってるみたい。

それなりに、車も走っている。


でも、商店街はプレハブの屋台村的な状態。

多分、営業はしているんだろうけど。

入ることをためらってしまった。


何よりショックだったのは、氷の水族館とシャークミュージアムがやられていたこと。

ここ、すごく好きだったの。

それなのに、大きな船が敷地内に乗り上げちゃってるんだもん。

あの凍った魚たちは、サメたちは、海に帰ったんだろうか・・・


ここから、また海沿いを通って石巻を目指すつもりだったのだけど。

もう、精神的に疲れてしまった。

さらっと書いてたけど、車で走ってる時間がかなりのもので。

もう、夜遅い時間だったの。

だから、横の山道を行って、一関から高速に乗ろうということになった。


ところが、ナビが全然動かなくなってしまった。

私は、酔いがひどくて。

頭の血がさーっと引いていくのがわかるような状態。

ダンナが何とか道を探して、私に寝ているように言ってくれたんだけど。

なんか、手足が痺れて冷たくなってくの。


ちょっと男子禁制の話だが、女の子の終わりごろだったのね。

念のためナプキンしてたけど、ほとんど取りかえなくていいぐらいの感じだったの。

それがもう、血がどばどば流れていくのがわかるんだわ。

(汚い話でごめん)


これ、罰があたったのかなぁ。

決して物見遊山じゃないんですよー。

地元の神社や神明社や真田神社の名前をとなえてみた。

白石城で買った幸村さまのお守り握りしめてた。

幸村さま助けてーって・・・


そのうち眠っちゃって。

目が覚めたら一関近くだった。

ナビも普通に動いていた。

気分も大分よくなって。

高速に乗ってからSAで遅い夕食。


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考えてみたら、お昼にコンビニお握り一個食べてから、何も口にしてない。

でも、夜遅いからメニューも限られてて。

とりあえず、じゃじゃ麺とやらを食べてみた。


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ダンナと2人でも弾丸ツアーな私。

名物を食べるでもなく、観光するでもなく。

ただ、現状を見てきた。


ボランティアするわけでも募金するわけでもなく。

もしかしたら、不謹慎に思われるかもしれないけど。

でも、私たちなりの鎮魂の旅のつもり。

まぁ、それで何ができるかもわからないんだけど。

被災地の惨状とか、復興は全然進んでいないってことが少しでも伝われば。

少しは供養とかになるのかなぁなどと、勝手に思っています。